IKEA、有名なスウェーデンの家具メーカーである。今から40年も前、中近東で家族と共に赴任した折、現地で家具を買うのに最初に触れた外国メーカーの名前だった。その当時から中近東に進出していたということだ。
そのメーカーが、日本で都市型店舗を展開しているらしい。色々な新しい施策をしていることに興味を覚えた。日本メーカーには少ない方法であろう。
1.雑貨を売っている
家具メーカーなのに、雑貨を売っているらしい。家具を買うついでに、日用
品も買っていく。その逆もありである。
2.店舗の作り方、見せ方
都市型店舗と言われるのもこの一つである。①テーマ別モデルルーム②収納
やテーブル等の商品別エリア③組み立て家具の倉庫といったエリアの三つに
分かれる。①や②で良いと思って注文したものは、③で配送されるという仕
組みである。③は配送センターというものも日本にあるが、①と②に分かれ
ているというのは、新しい試みかも知れない。
3.社内の働き方
一つは、全従業員正社員。ただし、フルタイムとパートタイムに分かれるが
全て正社員だそうだ。また、昇進や移動は立候補制にしていることだ。古い
、新しいに関係なく昇進したり、地方の店舗への異動も自分の希望により実
施される。従業員に優しい職場、会社と言える。職歴や学歴は問わないので
ある。やる気があり、実績があるものは、本人の希望があれば、職位につけ
、転勤もあり得ると言うことである。
4.社員同士、ファーストネームで呼び合う
外国にある企業なら、当然であるが、日本にある日本人が沢山勤める会社で
の話である。日本人を下の名前で呼び合うと言うことは、家族的な雰囲気を
出すことにつながると言うことであろう。従業員は家族という意識である。
そして、会社の理念は不変、創業者の質素な生活が息づいている。
①購買者に対して、安い、良いものを届ける
②従業員に対して、働きやすい職場にする
ということである。
番組を見ていて感じたことはもっと一杯あったが、忘れたので、この程度にしておく。なかなか日本ではできないシステムを思い切って実施している。購買者、従業員のことを考えれば、当然の帰結とも言えなくもない。外国メーカーがこれだけ出来るのだから、日本人の気質を知っている日本メーカーならもっと働きやすい職場が作れそうである。
(次回へ 続く・・・)