ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

夫婦別姓

 

最高裁判決

 昨日6月23日、最高裁が「夫婦別姓を認めない」という民法の規定を「合憲」だと判断をしたというニュースが、今朝の新聞の一面を飾った。2015年に続いてこれが2度目のようである。この内容そのものにはあまり興味がない。

 現在、日本語を教えているベトナムの学習者たちは、夫婦別姓で、姓だけでは夫婦かどうか分からないという不便さがある。しかし、そんなことは末梢的な問題なのだろう。夫婦同姓の方が分かり易いわけだから、そのうえで、問題となる法律的な問題、行政的な問題、私的な問題とかを夫婦同姓という制度の中で解決できないものかと思う。

 

世論調査結果

 今日話題にしたいのは、新聞の論調が、「夫婦同姓は悪」「選択的夫婦別姓が善」という書き方にも問題があると思うし、国民全体が夫婦別姓を望んでいるかのようなデータ提示と論調に問題があると考えるからである。

 ネットでいろいろ見てみると、今伝わっているデータ提示にも、嘘ではないが、マスコミに都合が良いデータだけを取り出して書いていると指摘する向きもある。同様に、データのとり方、国民への聞き方にも問題があると指摘する意見もある。

 例えば、「法律を改正して、夫婦が同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか」と聞けば、殆どの人が、「そりゃー、自由にどちらでも選べる方がいいに決まっているだろ」となり、「選択的夫婦別姓」賛成者多数となるのである。

 

公表調査結果とは違う実態

 特に、女性に多いらしいが、結婚して同姓になった方が幸せを感じるというひとの方が多いらしい。そうすると、夫婦同姓の方が賛成多数となる。つまり、日本人は、変化を好まない。そして、どちらかと言えば、「選択的夫婦別姓」に賛成だが、個人的には「夫婦別姓」を望まない、というひとが多数を占めるそうである。「どちらかと言えば」を省略し、「個人的には」を省略して、『「選択的夫婦別姓」に賛成多数』というニュースを流すのである。

 

マスコミの驕り

 マスコミのニュースは、比較的NHKは偏見なしに伝えることが多いが、民放となるとこの辺がめちゃくちゃな感じがする。従って、最近は、殆ど民放のこの種ニュース、論評は見ないことにしている。出てくるコメンテーターまでが、放送局の意向に沿った人が選ばれ出てくる傾向にあるので、非常に偏った論評にもなりやすい。

 長く、会社生活を続けて来て、最後に、5年半という海外生活を終えて帰国し、一番感じたのが、このマスコミの姿勢だった。そこで、最初に「時代の遺書」という本を書いて世に送り出した。こうしたマスコミの姿勢もさることながら、女性蔑視だのと言いながら、女性アナウンサーを利用した報道姿勢にたいする反旗のつもりだった。

 なんとも、嫌な、「マスコミの驕り」の何物でもない。

             (次回に続く・・・)