ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

土石流

 昨夜は、お酒を飲みながらの演歌視聴だった。私にとっては、最高の組み合わせで楽しんでいる時、「お父さん!視て視て! 1(チャンネル)!」という女房の甲高い声。「全く、うるせいな。こちとら、楽しんでいるのに。どこを見てたっていいじゃーないか」と、放っておいた。すると、5分もしないうちに、またもや「1(イチ)、1(イチ)!」と叫ぶではないか。何事?と思い、折角、女性歌手が出て来たのに~、と思いながら、チャンネルを変えると、目に飛び込んできた。

 

緊張感漂う、土石流の映像

 それにしても、けたたましい。今まで他で起こった土石流も同じだったのだろうが、今回の熱海のものは、視聴者が動画で撮ったものを投稿してくれたので、熱海で起こっていることが、自分の家の近くで起こっているような錯覚を覚えるほどのものだった。

 土石流とは、土砂が雨水や地下水と混合して、河川渓流などを流下する現象のことだそうで、傾斜地に多く見られる。伊豆半島などは、山が海岸近くまで迫っており、崖のような土地が多いようだ。取り分け、熱海はその様相が顕著である。それが故、景観が素晴らしいということもあるのだろう。美しいバラには棘があるとはよく言ったものだ。

 

繰り返される、住民の声

 今朝の新聞や昨夜のニュースで、近くの住民の話が紹介された。今まで、70年、80年生きてきたが、こんなことは起こらなかった、という話である。東日本の津波も、熊本地震も、阪神淡路の大地震も、広島の土石流も同様だった。災害のたびに繰り返される、「今までは起こらなかった」「そんなことが起こるとは思わなかった」。

 こんな話を聞くたびに、日常的に行われていた、三陸の小学校の防災訓練を思い出す。そして、「全員助かったのは偶然じゃないんです。必然です」と言うことばだ。もう大分経つが、地域の役員になって、防災に力を入れようと思い、防災士の勉強をした。そして、地域の住民の方々にアンケートを取り、地域ぐるみでの防災訓練も始めた。防災意識を高めるためだった。

 役員を外れて(正確には、役員の末席にアドバイザーのような立場で名前を登録されている)から、丁度、コロナも始まり、防災訓練も縁遠くなっている。新役員の中には、「防災って、コロナの中、何をやったらいいんですかね」と聞く人も出てくる。

 

醸成が必要な、避難感

 こういう被害が出る度に、何をやったらいいんだろうかと考えさせられる。地域住民の方々に、常に「危機感」と「避難感」を養い維持する必要性を感じるのだ。「今は、避難しなければヤバイ!」と感じさせる避難感である。極端な話ハザードマップ関係ない、自治体の危険情報関係ない、そして避難警報が3でも4でも関係ない。人のせいにしたって、何の保障が出たって、愛する人、家族を失ってしまったら何にもならないのだ。自治体の至れり尽くせりはありがたい。でも、「自分の身は自分で守る」のが防災の基本だ。そのために日頃から「避難感」を養わないととつくづく感じさせる。そのために何をやるか、また、宿題を預けられた。

        (今日、2回目の投稿になった。  つづく・・・)