ミドさんのブログ

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 今回は、フィリピンでのゴルフの話だ。フィリピンでのゴルフの楽しさ、費用など触れてみたいと思う。

 

通常のゴルフ

 毎週、土、日曜日のゴルフは、駐在者にとって、いわば、常識の範疇だった。

 前日、前もって、ピックアップに来る時間をドライバーに言っておく。通常は、早朝6時から7時の間位である。車で、30分、40分も走れば、ゴルフ場は、幾つもある。私の日本のふるさととも、同じような条件である。もちろん、遠出するときなどは、4時起き等もあったし、1泊で行くこともあった。

 取引先の方々に懇意にして頂いていたので、彼らが会員であるTATゴルフコース(私も一時会員になっていたが、帰国が決まり1年で止めた)に良く行った。もちろん取引先と言っても、費用は各自持ちであることに変わりはない。ただ、毎週彼らが予約を取ってくれていたので、土、日と2回彼らと回った。馬鹿を言いながら、チョコレートと言っても、前半200ペソ、後半200ペソ、総合200ペソという、最大負けても、600ペソ(約千二百円)と言う小口掛けゴルフもして楽しんだ。

 ゴルフ場のプレイ費は、赴任した当初は、1500ペソ以下位でプレイ出来たが、帰る頃は、2000ペソ位に値上げされていた。それに、キャデイに500ペソと言うのが相場。即ち、食事なしで、2000ペソから2500ペソである。

 

キャデイや働く人々

 キャデイは、並みいる美女たちから自分で選ぶのである。「美女」とは言うが、一般的に、色は黒く顔立ちは良くないが、取り得は若くスタイルが良いことと愛嬌がとてもいいこと。そんな中から「美人」を選ぶのである。中には、ホリが深く、色白で、胸も大きい美人もいる。

 フィリピンでは、こうしたキャデイ以外に、「Umbrella Girl」という「傘持ち女性」がいて、コースを18ホールついて回るシステムのあるゴルフ場もあった。でもこうしたゴルフ場は稀だった。通常は、キャリーにバッグを積んで、キャデイが引っ張って歩く訳だが、ゴルフバックを担ぐ男性がいるゴルフ場もある。こうしたゴルフ場だと、プレイ費以外に、キャデイ(バッグ担ぎ兼用=男性)に500ペソ、傘持ち女性に300ペソ程度。通常の我々のゴルフでは、傘持ちは付けない。更に、コースには池が付きものだが、通称、「カッパ」=池に入ったボールの拾い役の男の子、が池に入って、ボールが池に入るのを待っている。曲げてボールが池に入ると、落下点まで泥水の中を泳いで行き、足でボールをまさぐり、拾い上げ、18ホールを終わった段階で、これらのボールを返してくれるのである。この男の子に、一人100ペソ(4人で400ペソ)払うのである。人件費が安い、フィリピンならではのシステムである。でも、こうしたゴルフ場は、トータルのプレイ代は当然ながら高くなる。

 

ゴルフの楽しみ 

 60前後のおじさんが、10代後半から20代前半の、黒いには黒いが若い娘のような「美人」と回れるのである。それも、話をしながらである。彼女たちにとっては、ゴルファーは、年寄りでもチップを500ペソもくれる客なのである。普段なら相手にしてくれないが、本気かどうかは分からないが、愛想?笑いをして会話に入ってきて、一緒に笑い、話してくれる存在なのだ。これが結構楽しいのである。若い人には、こうした女性を、口説く輩もいるらしい。フィリピン女性の名誉の為言うが、決して、フィリピン女性は、身持ちが悪い訳ではない。むしろ、律儀な女性が多い。キャデイは、独身女性も結構いるが、大体が、若くして未亡人になった女性が圧倒的に多い。10代後半で結婚し、子供が一人位出来た所で、旦那に浮気をされ、離婚した女性、従って、20歳前後の未亡人女性が多いのだ。これらの女性が一家を支えているのである。

 500ペソ/日で週3回位お客が付いてくれれば、御の字なのだ。4500ペソ/月では、やっとだが、それでも家族2人で生活が出来る。この給与で、更に両親を含めた5人家族位を養っている者さえいる。

              (つづく・・・)