ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

七夕(たなばた)

昨今の七夕

 昨日は、7月7日の七夕(たなばた)だった。しかし、コロナ禍や7月3日に発生した熱海の土石流のニュースでもちきりで、七夕の ”た”の字も出ない。かろうじて、あるテレビ放送局には、お飾りが付いた小さな笹竹が飾ってあったことが幸いである。

 

昔の七夕

 その昔、七夕と言えば、各家庭にとっても一大行事だった。父親が山に行き大きな竹を切り出してくる。子供たちは、短冊に願い事を一杯書く。そしてそれを竹の枝に飾っていくのだ。一つの願い事だけでは、竹がにぎやかにならないので、沢山の願い事を書くのだ。そして、そのほかの飾りも付け、家の隅に取り付けて、七夕行事は終わる。

 この頃の竹は、小さな竹ではなく、太さが5センチもあるほどの大きなものだったから、飾りつけも大変だったが、子どもたちが親と一緒にワイワイ言いながら飾りつけをしたものである。そして、翌日には、その竹をもって海に流しに行くのだ。願いを込めて。

 

仙台の七夕祭り

 昔、仙台の七夕を見に行ったことがある。東北はもちろんのこと、関東でも、茨城や栃木県の人たちは、その昔、一度や二度は東北の地、仙台まで出かけて行った経験があると思う。テレビなどで見る限り、今もそうだろうが、昔も、それは豪華なものだった。田舎では都会のことを”町場(まちば)”と言い、「まちばは、すげえなー」などと言いながら見物したものである。

 

七夕の日

 私たちの地域では7月7日が七夕であるが、仙台の七夕祭りは、1か月遅れの8月6日から8日に開催されるそうである。1か月遅れということは知ってはいたが、旧暦で開催するものだとばかり思っていた。これも、思い込みである。ブログをこうして始めるようになってから、大分 ”思いこみ” が是正された。今年の旧暦の7月7日は、新暦では8月の14日か15日である。つまりお盆の時期に重なるのである。毎年、そういうこともあってかどうかは分からぬが、その1週間前に開催されるようだ。この日程の選び方について色々調べてゆくと、「伊達政宗がその昔・・・」というような逸話も残されているようなので、それなりの理由があるんだろうと思われる。

 

五節句

 七夕は(しちせきの節句)と呼ばれ、1月7日、3月3日、5月5日、9月9日と併せ、五節句と言われる。季節の変わり目を指す言葉である。牽牛星織女星の逸話はご存知だろうが、女性の針仕事が上手になるよう願い、豊作を願う日だそうである。ただ、旧暦と新暦では約1か月の違いが出ているので、季節感が少し違ってくる。

 

 私が子育てしている頃は、アパート暮らしであったが、それでも、小さな笹竹を買ってきて、それに短冊を子供たちと一緒に飾り楽しんだものである。今の子供たちは楽しんでいるのだろうか。携帯のゲームだけが「思い出」では、悲しい。

               (つづく・・・)