ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

世界おもしろ昔のはなし㊿

 先回までに、現地会社の一部事業撤退の状況を書き、それと同時並行して、古株の総務課長の事件が発生したしていたことを書いた。そして、いよいよ、その総務課長を辞めさせることから、今回は始まる。

 

総務マネージャーの解雇(退職)

 我が社側で、色々と総務マネージャーを辞めさせる算段をしていることを知った彼女が、「会社にいる日本人が、労働許可証を持たず働いている」と、逃亡中に警察署に言い付けたりしていた。顧問弁護士から、その真偽を問い合わせてくるなどして来ていたことから知った。本来であれば、このマネージャーの仕事であったが、自分がやらなかったので、そのままになっていると思っていたのだろう。しかし、我々としては、違反になることは知っていたことから、別のルートを使って取得していたので事なきを得たが、このように我々日本人に類が及ぶ危険すらあったのである。

 彼女には、会社として車購入時に貸しつけたお金などもあったが、これに加え、彼女が焦げ付かせたかなりの銀行からの借り入れ金も加え、最終的に、退職金と相殺する形にし、辞めさせたのである。この事件が事業縮小時とほぼ同時期に判明し、事業縮小の対応と同時進行していた。二〇〇六年12月まで続いたのである。

 

遅々として進まない総務業務

 辞めた旧マネージャーが総務課長として従事していた、最後の約1、2年は、総務関係の、特に、ビザ延長業務等は、開店休業状態になった。当時は、全て彼女に任せていたので、何が原因でビザが取得出来ないのか良く分からなかった。

 我々日本人の駐在員は、入国してから観光ビザをレジデンスビザに変える訳だが、通常2週間程度で取れるものが、1ヶ月経っても2ヶ月経っても取れないのだ。ビザを取るためにどこどこに行くと言って出掛けるのだが、今日も取れなかった等と言い訳するのが毎回だった。

 当初、このフィリピンだからそんなこともあるだろう位に思っていたが、周りの会社などの実情を知ると、1カ月未満では取れる実態であり、彼女を追求し出した。しかし、その都度のらりくらりと言い訳をし、1年も掛る事さえあったのである。そんなマネージャーだったので、何時でもクビにする事は考えてはいたが、なかなか、創立当初からの従業員と言う事や、何が起こるか分からないフィリピンでの総務マネージャーである。解雇には、二の足を踏んでいた頃の事件である。

 

新マネージャー募集 

 このマネージャーが行方不明になった時点から、日常業務に支障をきたすようになり、新マネージャーを募集始めた。事業縮小の時にコンサルをやってくれた会社が会社経営コンサルタントもやっており、総務マネージャーのリクルートもやってくれ、良い人材が見つかり、雇い入れることなった。今度も女性であったが、彼女は、10年以上も日本企業で働き、その会社の社内人事の影響で、自分が好まない職(総務ではない)をさせられる事になり、転職を考えていたようだった。

 

新総務マネージャー就任

 2007年1月からの採用となった。新総務マネージャーの活躍は目覚ましかった。それまでのダメマネージャーが出来ない事をことごとくやってくれた。総務マネージャーは、会社の要である。この新任総務マネージャーの就任から実質的な事業縮小後の新会社スタートとなったのである。

 

あまり興味のない話に入ってきただろうが、もう少し、続けさせて頂きたい。

      (つづく、・・・)