ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

世界おもしろ昔のはなし(61)

このシリーズで、「ベトナム調査団」の話を書いた。その前に書くべきものが抜けていた。本来は、その前に書くべきものが、あとになってしまった。

 

 海外の国へ行くと、どこでもそうだが、同じ系列会社でグループを作り連絡会などを作って、お互いの情報交換をして、情報不足を補っていたりするものである。従って、海外の会社へ出向などをすると、こうした連絡会に所属することを余儀なくされ、そうした連絡会のまとめ役もせざるを得なくなるのである。(58)では、同じ系列の連絡会の話をした。今回は、更に、上位の連絡会、春光懇話会という連絡会の話や同じ工業団地で仕事をする仲間との団地会社の連絡会の話をしたい。 

 

春光懇話会

 マニラ春光懇話会というグループもあった。所属会社は、先に述べた連絡会所属会社の他に日鉱関連を含め、7、8社がプラスして所属し、全部で、28社が所属したグループもあった。会長は、歴代日鉱の現地法人社長が務めていた。

 しかし、この社長が日本に帰任する事になった。その結果、このグループの連絡会もお引き受けすることになったのである。もはや、フィリピンには、古い、それなりの経験のある社長はいなくなっていたということである。その昔は、4年、5年程度の経験を持つ社長がゴロゴロしていたようである。私にとっては良い経験になった。春光懇話会会長職として、参加したり、挨拶をさせられたりしたことで、色々な実態が良く分かってきたし、勉強にもなった。具体的な活動としては、各加盟会社の工場見学や、講演会などを実施しており、又、ゴルフなどの懇親会もやっていた。年に2回程度だったと記憶している。

 

リマ会

 我々の会社は、リマ(Lima)工業団地に所属し、政府が工業団地を誘致した中では、ルソン島最南部に位置する比較的古い工業団地であった。マニラから南に約80kmの所に位置し、二つの高速道路を使用し、車で、約1時間(朝の時刻には)掛った。その工業団地には、一部に米系企業もあったが、その殆どは、日系企業だった。従って、そういった日系企業を集め、月一回「リマ会」と称して、連絡会を実施していた。

 この会長職をやらせられる事はなかったが、私の前任社長は、この団地への最初に進出した会社として、会長を務めていたのである。前任社長が帰任すると、その次に古い会社社長が引き継ぎ、業務を遂行していた。リマ会には、10数社が所属し、常時10社程度が出席し、各社の状況を報告し、それを参考にしていた。

 

リマ会の連絡内容

 電線事業撤退直後の二〇〇六年11月のリマ会の報告内容を参考まで羅列する。

A社・・現在の従業員300名だが、その中の契約社員を今月から順次減らしてゆき、最終的にはゼロにする計画。最終的に270名位になる。ボーナス、今年はいくら出せるか? 昨年は、13か月ペイ+ボーナス1カ月分出せたが、今年は幾らになるか? 日本の親会社で、海外会社を集めマラソン大会があった。フィリピンチームがそこで優勝した。

B社・・従業員290名で、40名削減した。今年中には、契約社員はゼロにする予定。11月から、朝6時から夜10時までの16時間操業にする。通勤用のシャトルを減らし経費削減をする。クリスマスパーテイは、12/22に実施予定。質問だが、TaxをBOIに払った事があるか。

C社・・従業員6600名、9月から、500名程減らした。正社員は、2800名だが、残りは、契約社員と臨時社員である。生産ピーク過ぎた。PCを地元の小学校に2台寄付した。22日、23日は献血を実施する。賞与は、12/8に支給、半月分位。クリスマスパーテイは、12/22実施予定で、650ペソ/人予定である。そろそろ来年の就業カレンダー作成しないと。

D社・・660名、40名先月から増えているが、来年には、600名にする予定。クリスマスはまだ決めていない。他社との境にフェンスを構築中。

 一杯書き連ねても仕方ないのでこの辺でやめるが、こういった会社の他に、団地を管理している、丸紅を中心にしたリマランドという会社があり、その報告もあった。

リマランド・・電気料金、やっと役員会に掛った。来年4月を目途に料金改定(下げる)する。12月のリマ会の忘年会を12/6に実施したい。来年二輪メーカーがリマ団地に進出してくる。

 といった内容の情報交換をするのである。これを参考に、各社で実施している良い試みは、自社でも試みてみたりと、置かれた環境が似通っているせいか非常に参考になる会議だった。

        (つづく、・・・)