ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

世界おもしろ昔のはなし(65)

 25階建ての24階の高層ビルマンションに住むことになった、までは前回書いた。ちなみに、このマンションは、赴任 (2003年11月4日) 前の10月に出張して、契約を交わしたものだが、まずまずの住居だったと思っている。

 

バカでかい、一年目の住居

 住居の1年契約が終わり2年目に入る事に備え、2年目以降の住居探しに、それまでに色々なコンドミを見て回っていた。まず、1年間の経験から、バスタブがあること、そして、風光明美で、空気が綺麗な場所に住みたかった。マカテイ市内の1年目のコンドミは、24階と言うこともあり、遠く、マニラ湾まで見渡せ、それはそれは、見晴らしは本当に素晴らしかった。が、遠くマニラ湾を眺めると、晴れた日など、海水面上に薄っすらとスモッグが掛っているのが見えるのである。と同時に、マニラに住み始めてから、咳や痰が絡むように、ゴホンゴホンと出て、空気が綺麗でないことは分かっていた。

 

コンパクトで住みやすい二年目以降の住居

そこで、マニラ近郊で2番目に日本人が多く住むAlabang(アラバン)に焦点を絞り、沢山のコンドミを見て回った。ドライバー付き、即ち、自分で運転が出来ないと言うのがネックとなり、マニラでは、買い物が、好きな時間に、好きなように出来なかったことから、歩いても行けるスーパーマーケットが近くにあることも新コンドミを決める条件になった。このようにして、2年目以降の住居が決まったのである。結局、更に居心地がよく、残りの4年半をここで過ごすことになった。

 ちなみに、マカテイの住居は、一つ一つが大きく、更に、3畳程の大きさのメイドルームとシャワールームがあった。一方、アラバンは、ベッドルームとリビングキッチン・シャワールームの二つから成り立っており、それぞれが、マカテイのコンドミと比べるとコンパクトに出来ており、一人住まいには丁度良い広さだった。

 

家具付き住居

 フィリピンでの住居を選ぶ場合、「家具付」と「家具無」があるが、日本人の場合、程度の差はあるものの、殆どが、「家具付」を選んだ。テレビ、洗濯機、掃除機(乾燥機有り無し)、電子レンジ、冷蔵庫、トースター、炊飯器(これは日本から持参したものを使った)、鍋、皿、フライパン(これも新たに現地で購入)、ともかく、主だったものは何でも揃っていた。また、入居する時に、無いものをオーナーに要求すれば、買って揃えてくれる。例えば、リビングだけではなく、寝室にもテレビを置いてくれ、と言えば2台テレビを置いてくれた。但し、鍋やフライパンなどは、フィリピン製であったため、数回使うと底に食材がこびりつき使い物にならない粗悪品だったため、自分で外国製を選んで購入した。

 

メイドは雇わない

 こうして、最初の(マニラの)コンドミでは、これらを揃え、洗濯や掃除を自分でやった。基本的には、メイドを雇い、メイドに洗濯・掃除・食事作りまでやらせるというのが基本だが、トラブルを避け、5年半の滞在中、半年だけがメイド付きだったが、残り5年は自分で全てやった。メイドとのトラブルは、別項で述べる。

 

まずは自分でやってみる

 洗濯を自分でやる駐在員は少なかったが、理由は簡単で、アイロンかけが嫌でやらないというのが理由だったらしい。「自分で全てまずやってみる」が私のものの考え方だった。そうしないと、やっている人の大変さや何がコツなのかが分からない。この「コツ」が、人と話した時に、「話のタネ」になり、何度も相手の興味を引いたり、話を長く続けることが出来る。現役の資材時代に、取引先相手に話が長い間出来たのも、この考え方があったからだった。

 

洗濯・アイロンがけ

 また、洗濯やアイロンがけは、結構、他の事を考えながら、出来る作業なのである。さて、今日は何をやろうか、朝礼で何を話し、何を指示しようか、あのトラブルをどう解決しようか、などなど、この作業中に考えたことは一杯あったし、アイデアも沢山出た。また、ストレス解消にもってこいの作業だった。洗濯ものを全て干し終わった時の爽快感、アイロンを全て掛け終わって、ハンガーに掛け、洋服ダンスに並べた時の達成感は、何とも言えなかった。

    (つづく、・・・)