ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

立つ鳥跡を濁さず

各党重鎮が洗礼

 第49回衆議院選挙が終わった。今回ほど大物議員が小選挙区で敗れた選挙も少ないのではと思われる。与党である自民党だけでない。野党にも多い。

 ざっと拾ってみると、

   自由民主党  石原伸晃、甘利 明、平井卓也、野田 毅

   立憲民主党  平野博文辻元清美小沢一郎中村喜四郎

等などである。そして、石原、辻元の二人は、比例区当選もなく、復活当選ができなかったようである。

 

今回の選挙結果

 今回の選挙では、維新と国民民主党が勝ち、後は全て後退した(議員数が改選前を下回った)。立憲民主党の枝野代表を見ていると、かっての社会党とラップして見えて来て、個人的に嫌いである。また、辻元議員の国会での発言を聞いていても、枝野代表と似たり寄ったりであるが、「何でも反対党」のイマージが強すぎる。かっての社会党もそうだった。そして万年野党となり、今や見る影もない。立憲民主党もそうなる運命を辿るような気がしてならない。

 

是々非々の重要性

 それに引き換え、維新は、時には与党と同じ政策を唱え、時には野党に加担するという「是々非々」の方向性を持つ。日本の政治をするのに、国民を相手にするのに、「何でも反対」はあり得ない。要は、自分達の考えが一番正しい、という思い上がった考え方であり、どこか、「あなた達、国民の皆さんは、分らないのだから、私たちについてきなさい」という態度がチラチラ見えるのは、私だけだろうか。

 

皆さんのお力をお貸しください?

 口では、演説では、「皆さんのお力をお貸しください」などとへりくだった態度を見せるが、陰で、仲間内で何を言っているやら、と想像させてしまう。自分の選挙区をくまなく歩き、選挙民と言葉を交わし、意見を聞く。そして、国会で喧々諤々、その結果を選挙区に持ち帰り、選挙民に報告をする、という地道な努力をしているだろうか、ということだ。

 

「横柄な」と「謙虚さ」

 我々は、選挙区以外は、マスコミでしか候補者を見る機会はない。特に、幹部ともなれば、マスコミに出てくる機会も多い。その折の相手との受け答えを聞いていると、その態度、表情から察するに「横柄な」というような言葉がついつい出てきてしまうほどの人たちである。横柄なの対極にある「謙虚さ」について、大リーグ、大谷翔平の話が今朝出ていた。高校時代の恩師が、「謙虚さ」を教えたそうである。

 

「参りました」の心

 あんなに色々な賞をとり、大リーグでも大騒ぎされ注目されているにもかかわらず、どこまでも謙虚である。決して威張ることはない。そして、将棋の藤井聡太三冠もそうだ。将棋の場合、負けたり、勝ったりがしょっちゅうあり、負ければ「参りました」ということになっていることもあってか、将棋を指す人たちに「横柄な」人は少ないように思う。羽生善治さんもその一人である。

 

引導を渡す

 国民は馬鹿ではない。そして、このコロナ禍で十分考える時間があった。今回ほど、党派を見るのではなく人物を見た選挙もなかったように思う。自民党は73歳定年制を敷いているようで、小選挙区で当選しなかった人の73歳以上の復活当選はないのだそうだ。「歳をとっていて何が悪い」と言っている元幹事長もいるらしいが、改革を辞任する野党も是非この制度を採用し、若返りを図ってはどうかと思う。そろそろ引導を渡す人も多い。「立つ鳥跡を濁さず」と言うことばもある。