ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(14.見かけない自転車&バイク)

昔の同僚にバッタリ

 会社員だった頃に隣の部で良く交流のあった同僚がいた。その同僚に、1か月ほど前、我が家の脇で偶然会った。私が庭の木を切ったり、草を引いたりしていた時だった。彼も我が家がここにあるとは分かっていないで、通りかかったらしい。私もびっくりしたが相手もびっくりしたらしい。彼の家は駅が三つほど、20kmは離れているだろうか。私の家が我が町(部落)の大きな交差点にあるので、道路を通る人にとっては見つけやすいのかもしれないが、見つけるために来たのではなく、偶然、その道を通っただけということだった。

 

サイクリング

 彼はサイクリングをしていた。彼に家を出て、海岸線を走る6号国道を通り、そして我が家の近くを西に(山の方向)ハンドルを向けると、最初の大きな交差点が我が家である。つまり、彼は、一旦山の方向に走り、山すそを左、つまり南方向へ折れて彼の家へ戻る四角のルートを通ろうとしていた。この道は良くサイクリングで過去にも通ったらしかった。毎日走っているのか聞くと1週間に1,2度走るとのこと、そして自転車も立派な自転車で、どの位するものか聞いてみたら、30万や40万はするらしいのである。俄然、私も興味を覚えた。かって、学生時代に中古で買ったサイクリング車(3段変速)で、房総半島を一泊で一周したことを思い出した。

 

火野正平、こころの旅

 最近、車で国道などの大きな道を走っていると、サイクリングをやっている人たちに出くわす機会も多くなった。そういえば、火野正平が「こころの旅」という番組で、日本の各地を訪問するのがあった。全国の人からリクエストが来る。自分が昔を思い出し懐かしい、心に残るふるさとなどの風景をもう一度見たいと、火野正平に、その故郷を訪れて欲しいとリクエストする番組。そして、その訪問先で、リクエスト者からの手紙を読むのである。

 

一切見かけない、自転車とバイク

 昔々、父親がお酒の配達をするのに、50ccのバイクに乗っていたことがある。嬉しそうに乗っていた姿を今でも思い出す。

 フィリピンでは、こうした自転車(サイクリング車でなくママチャリ)も、バイクも一切目に入らない、というか、見かけない。これほど見かけないのは、中近東ぐらいだろうか。サウジやドバイ、クウェートなどは、あの白いワンピースのような服を着ていては自転車にも乗れないし、何はともあれ、暑くて自転車等こげないだろう。一番安い乗り物である、自転車やバイクがなぜフィリピン人に好まれないのか。

 

フィリピン人に好まれない理由

 この理由を、じっくりフィリピン人に聞いたことがない。色々な理由が考えられる。フィリピン人が走っている姿を見たことがない。もちろん子供は走り回る。でも、大人が走ってどこかへ行くという姿は見たことがない。前にも書いたが、現地の会社でラジオ体操をすると、ジャンプする運動の時に絶対飛び上がらないのである。

 そして、自転車やバイクがなくても、便利なジープニーやトライシクルという乗り物がある。どこでも止まってくれて、安価にどこへでも行ける。

 三つめは、「良いかっこしぃ」の性格である。運動嫌いで乗り物が便利で、カッコをつけたがるので、自転車やバイクなど、貧乏くさい(かどうかは別にして)乗り物なぞ眼もくれないのである。

 

アジア諸国とフィリピンの違い

 一方、かっての台湾、ベトナムなど訪問した国々では、バイクや自転車が我が物顔で走っていた。交差点などは、まず何十台のバイクが前方を占拠し、その後ろに四ツ車が並ぶのである。日本のように、四ツ車が前にいて、歩道側に申し訳なさそうにバイクや自転車が並ぶのではないのだ。

 こういった意味でも、フィリピン人の性格、フィリピンの国情は、アジアの国々の中も異質と言える。

 一度、改めて、フィリピン人に理由をじっくり聞いてみたいと思う。

  (つづく、・・・)