ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(16.女性が取っ組み合いのケンカ)

 昨日の雨も止んで、秋晴れである。庭の木々も9割ほど刈り揃えられ、ドウダンつつじ(満点星)や山つつじの紅葉が雨露に映えて鮮やかである。

さて、いつものフィリピンの魅力を伝えたい。今日はフィリピン女性の話題である。

 

昭和の出稼ぎ男とジャパユキさん

 今まで何度も書いているが、フィリピン女性は、しっかり者だし、働き者だし、朗らかだし、家族思い、子供思いで、一家を支える家庭内では貴重な存在である。ジャパユキさんは、そのほんの一部の現れでもある。

 かって日本では、東北の田舎から出稼ぎの男どもが東北本線で上野へ着き、東京のあちこちの働き口へ散っていたものだった。そして、集団就職で上野が舞台となった、演歌、井沢八郎の「ああ上野駅」が1964年に発売された、その頃である。

 その、集団就職や出稼ぎの男どもと同じなのが、フィリピン女性のジャパユキさんでもある。日本では、その昔、お手伝いさんや女中と言われた習慣がほとんどなくなり、若い女性の、しかも外国人となれば、仕事先は水商売となった。あまり良い印象を持たれないジャパユキさんだが、そうして考えれば、貧困家庭の若い女の子の集団就職みたいなものである。

 

女同士の取っ組み合いのケンカ

 フィリピンには、私が赴任した2003年頃には、日本食堂がマニラに一杯あった。半年経って、世界中のいろいろな食べ物に飽きた私は、あちこちにある日本料理を食べ歩いていた。そこで見聞きしたことがある。女性同士での取っ組み合いのけんかである。原因は全て、自分の旦那と他の女性との浮気。こうした食堂の外でもあったし、我々の会社内でもあったそうである。

 日本ではどうか。男性が浮気したとなれば、女性が男性を責める場面である。男性は言い訳をしたり、そんな事実はないと突っぱねたり、対応はいろいろだ。いずれも奥さん(または恋人)と夫(男性)の争いになるのが普通である。しかし、フィリピンは違うのである。一家を支える女性としては、だんなの浮気相手の女性を責めるのである。なんで、うちの旦那と浮気をするのかと。つまり、女性が誘うから、男がその気になってしまったという解釈である。責任ある立場(浮気女性)の人間を、一家の責任者(女性)が責めるのである。

 

浮気の後始末

 浮気ばかりではない。浮気して子どもができてしまった場合などは、より顕著である。日本なら、相手の女性から養育費を請求されるとか、親権はどちらになるのか、などの論争になる場面だが、フィリピンでは、子どもを身ごもってしまった女性から、感謝こそされるも、責められるというパターンはないそうである。女性は、子どもができても責任をもって生み、育てるのである。男性のせいにはしない。しかも、前にも述べたが、家族の宝として子供を育てるのである。全部が全部こういうパターンとは信じにくいところだが、当時、いろいろな女性に聞いた話なので、当た足らずとも遠い話ではないだろう。しっかり者のフィリピン女性なら、そういうことも十分にあり得ると思える。

 

しっかり者のフィリピン女性

 当時、フィリピンにいた男ども、特に、何の職業をやっているのか分からないような男の人たちからも、子どもができてしまって困ったなどという話は一切聞いたことがないので、多分事実であろう。好きでもない男と恋仲になることもなければ、一旦好きとなれば、すべてを捧げるフィリピン女性である。そして、生活力があり、一家の支えである女性となれば、さもありなんである。

 じゃー俺も、となる馬鹿な男がいるやもしれぬので言っておくが、そうやすやすと、男に身を捧げるフィリピン女性はいないので、念のため。