ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

心の温もり

世界で、一番いい国、日本

 私は、世界中の国々を回った。もっともアメリカ大陸だけは回れなかった。アメリカ大陸を除いた国々を訪問して感じることは、「日本は何ていい国なんだ」ということである。やはり生活するなら日本しかない、と思ったものである。

 私は、日本人だからそう思うのだろうと思っていたし、外国から来る人々も、きっと自分の国が一番いいに決まっていると信じて疑わなかった。

 

普通の生活ができる日本

 会社生活約40年。二人の子供を育て、学校に行かせ、一本立ちした後も、自分達は、退職後年金をもらい、月2回程度のゴルフが出来、趣味もそこそこ出来る。贅沢な暮らしを望まなければ、家の一軒も建ち、老人夫婦が二人で十分に暮らせるのである。

 北欧は老後の条件が非常に整っていると言われているが、日本のように、ほどほどもいいものである。真面目に40年働けば、こうした生活が出来るのだから、何も、働かなくても誰もが大丈夫なんていう環境条件は整わなくてもいい。

 

何でも揃う日本

 そうした生活面だけではない。日本には山があり海もある。新緑もあれば紅葉もある。そして、雪だって氷だってある。交通機関だって、電車もあれば飛行機も船もある。保育園だって、老人ホームだって、苦情・不平を言えばきりがないが、ほどほど揃っている。病院だって、少し行けば大きな手術も可能な病院は沢山揃っている。こんな国は世界中探しても、そんなにあるもんじゃない。スポーツをやろうとすれば、何でもできる条件が整っている。逆に、何でも整いすぎて、個人の努力が発揮できるところがないと考えた方がよさそうにも思える。

 

バラ色の日本

 そんなことを夫婦で70歳を超えると考えるが、どうも、日本だけが特別なのかもしれない。好きなテレビの番組に、「私が日本に住む理由」という番組と「Youは、何しに日本へ」という番組がある。前者は、何らかの理由で日本に住みついた外国人をインタビューする番組であり、後者は、空港で来日した外国人に日本へ来た理由を聞く番組である。この番組を視ると、日本は外国人にとって、バラ色に見える国らしい。一つ二つ紹介したい。

 

外国人が感動する日本

 ALTとして日本へ来たアメリカ人が、瀬戸内海の自然に触れ、感激し、日本人女性と結婚し、日本に住み付き、地域のみんなと心を通じ合い、畑を耕作し、妻はそこで取れた野菜を使うレストランを経営している夫婦である。

 そしてもう一つの例は、アルゼンチン人で、自国で家を売り、車を売って来日し、自転車で日本縦断を試み、鹿児島から北海道まで旅行する。そして沿道の人たち千数百人の人たちと交流を持ちながら旅する中で、日本人の心の温もりに触れ、日本での就職・生活をしようと決心した人である。

 

当たり前を普通に感じる日本人

 いずれも、日本人ならこうするだろうな、と思う行動を、これらの外国人は「心の温もり」と捉えるところである。日本人自体は、常識過ぎて気づいていない部分でもある。一般的に、日本人は親切だ、と表現される、何気ない、そうした日本人の特徴と変化に富んだ自然そして発達した社会環境が、日本が好きになり、住んでみたくなる理由なのだ。

 

いつまで続く「心の温もり」

 日本人は農耕民族であり、地域のみんなと一緒でないと生活が成り立たなかった。そうした環境が他人を思いやる気持ちにつながり、そして「心の温もり」となって行く。自然は変わらない。一方環境は、努力次第で何とでも変わる。そして、心は・・・、である。

 我々が青年だった頃、「今の若いもんは、」「団塊の世代の人間は、」などと言われたものである。そして、今、そういった人たちは、おじいさん、おばあさんになった。これからの人たちは、どんな日本にしてゆくのだろうか、楽しみである。