ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(26.フィリピンの食べ物)

いきなり起きた、今朝の津波報道

 昨日、海岸の堤防を歩いていて、海面を見たら「凪」状態で、波がない。こんなことはめったにあるものじゃーない、と写真まで撮ってしまった。今朝と言っても真夜中、テレビが点いている。目を凝らすと、「津波」のニュース。今までように地震津波の話ではなく、南太平洋に起こった海底火山の噴火で津波が起こる現象らしい。一番大きいところで3mの津波、我々のところは0.何mの話のようだ。またひと眠り。起きてもまだニュースを続けている。昨日の「凪」と関係あるんだろうか。

 

フィリピン料理って?

 さて、今日は、フィリピン料理(食べ物)の話をしようと思う。

恐らく、フィリピン料理って何?と聞いて、ある程度答えられる人は、一度や二度はフィリピンに行ったことがある、自称”通”の人だろう。普通は、「えっ!フィリピン料理なんてあるの?」と返ってくるのが落ちだ。私も赴任前はそうだった。日本人のイメージは、フランス料理、地中海料理、中国料理など、「これは・・・料理だ!」と見た目も日本料理とは、全く違う雰囲気を持ち、食材の配置から色合いから何もかも区別がつく代物を「・・・料理」というのだ。

 

有名でうまい、「アドボ」と「シニガンスープ」

 双璧は、「アドボ」と「シニガン」である。 

 私の偏見かもしれない。フィリピン(人)に対してではなくフィリピン料理に対してである。フィリピン料理は、一流レストランで食べたことは余りないので、フィリピンの家庭料理や、フードコートで食べる料理がベースになっているのでこんな感想になる。

 「アドボ」には色々種類があり、日本でいう煮込み料理、即ち、入れる材料でそれぞれの家庭の味が変わってくる。豚肉でも良いし牛肉でも、鳥肉でも良い。更に野菜は、ジャガイモでもニンジンが入っても良い。

 「シニガン」は、所謂スープだが、入れるのは何でもOKである。ただ、両者に共通しているのが、「酢」の存在である。私は、日本の「酢のもの」は、そんなに好きではないので最初は恐る恐る食べてみたが、どちらも病みつきになる美味しさである。これらは、食材を鍋に入れてひたすら煮込む。日本の料理のように、下ごしらえしておいて、とか、まず炒めたら取り出して、といった何工程もあるような料理はフィリピン料理には少ないようだ。

 

その他の料理

 フィリピンにも刺身に近いものがある。「キニラウ」という生魚の切り身(刺身状態)を酢でしめた料理で、刺身が好きな日本人には、大変美味しくいただける。ここでも酢が登場する。

 更によく食べたのが、「ナスの卵焼き」。ナスやきであるが、ナスを大きく切り広げて卵の中に入れて一緒に焼いたというもの。ナスが広げられるから、大皿一杯になった料理である。日本のナスやきよりも美味しいと思う。ゴルフ終わった後にゴルフ場のレストランで良く注文した料理だ。つまみにもなる。

 

横綱格の特別な「レチョン」

 フィリピン料理で一番美味しいのは、「レチョン」という料理。市中のどこにでもレチョンを売っているお店がある位人気の料理である。ブタの丸焼であるが、甘い味付けで、皮の状態は、北京ダックを彷彿とさせる。売っている店に行くと、丸焼きではなく大きな切り身(ブロック)も金属串に刺して回転させながら焼いている。レチョンと注文すると、そのブロックを取り出して来て、出刃包丁を大きくしたような刃物で、細かく叩き切り一口大にするのである。皮をパリパリと食べると甘みがあり、肉もしつこくなく非常に美味しい。ちょっとお腹が空いたときの、おやつ的に食べられるのも嬉しい。

 

スイーツ

 フィリピン人は、すっぱいものと並んで、甘いものが好きである。「サゴ」や「ハロハロ」といったデザートのようなあまーいアイスクリーム・かき氷の類もある。サゴとは、フィリピンではタピオカを指すそうだが、タピオカを入れたアイスクリームである。実際には、同じタピオカでも、フィリピンのは、サゴヤシから精製したものである。

 また、「ハロハロ」という有名なスイーツがフィリピンにはある。かき氷の入れ物にいろんなアイスクリームを重ね合わせたもので、一度は食べてみたいスイーツである。ちなみに、ハロハロとは「まぜこぜ」という意味だそうだ。

 

ゲテモノの「バロット」

 ゲテモノも一杯あるが、特に、フィリピン人が大好きなのが、「バロット」と呼ばれるアヒルの茹で卵。私にとってはゲテモノの部類に入る。姿・形は茹で卵だが、割って殻を剥いでビックリ。中から孵化直前のアヒルの子どもが出て来るのだ。孵化直前だから、姿・形はアヒル。目も分かれば、血管も浮き出て分かる。私のように慣れていないものにとっては実に気味が悪い。このバロットを夜の街で売る売り子がいる。

 スナックのホステスさんたちは特にこれを好む。カラオケバーなどで、このバロットを買い、ご馳走してやるとホステスさんの株も上がろうというもの。最初、スナックなどの薄暗い所で、ホステスが、茹で卵を割り、血管の浮き出た雛を、真っ赤な唇の中に放り込んだ時には、本当に驚いたものである。

    (つづく、・・・)