ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

人工内耳と人工神経接続

サイボーグが現実のものに?

 NHKのヒューマニエンスという番組。子どもの頃まんがで見た ”サイボーグ” が現実のものになった、と驚いた番組だった。

 

人口内耳

 人工内耳は、生まれつきとか事故などで、難聴になった人や全く聞こえない人の耳に代わって機能回復する技術である。この技術は、私がやった白内障の手術にも似て、一部の器官を交換又は置き換えることで可能となる。素人の私でも容易に想像がつく。しかし、それを達成する医療技術は、大変な課題があることは確かだが、最近ではその症例も多いらしい。

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NHKの番組と人工内耳の仕組み(ネットから抜粋)

人工神経接続

 しかし、驚いたのは、人工神経接続である。つまり、”どこかを動かしたい”  と脳で考えると、それが脊髄、神経を通り、動かす筋肉に伝えられ、”動く”  という動作になる、ということはどなたも知っている仕組みである。そこで、事故などで脊髄損傷をしてしまった人は、神経の一部が欠損しているのでうまく筋肉に伝えられない。ここで、二つの方法が考えられる、人工器官(筋肉)を作り動かす方法と欠損した神経の部分を接続してやる方法である。

 

自分の意志で他人の手が動く?

 この後者の方法だと、例えば、自分の脳と他人の(筋肉)神経を繋いでしまうと、自分が思った事で他人の筋肉を動かすことが出来る、ということである。番組では、実際に動かして見せた。これは正にサイボーグだ、とビックリした。理屈では考えられることではあるが、現実に、Aの人が考えたことで、Bの人を動かす様子を見ていると、とんでもないことが起こるのでは、という予感めいたものが付き動かされたのである。

 つまり、人の神経を自分の意志で動かすということである。今は、物理的なものでつないでいるが、これが無線のような発信機で他人の体を動かせるようになったら、完全にサイボーグになってしまう。勿論、賢明な医学者や科学者はそういった研究はしないだろうが、悪い人間はいくらでもいる。

 

感情のコントロール

 問題は、感情である。このような研究が進み、「感情」までも、他人をコントロールできるようになったら、大変なことになる。そこには、研究者のモラルが必要である。

 我が町の市役所は、20mだか30mの高台にある。数十年前に新しく建設された建屋である。当時、どうしてあんな辺鄙な場所に市役所を建てるのかと訝ったものだが、その後、東北大震災が起こり、津波回避という点では大いにその役目を発揮した。そして、今日、元からあった町の大型スーパー店の駐車場に車を置かせてもらい、市役所での用事のために歩いてみた。往復で8000歩になった。途中、太平洋を望み、遠く小名浜の出っ歯(と、この辺の方言で言う)を眺める。素晴らしい眺めだ。

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高台より太平洋を望む(素晴らしい眺めだ!)

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反対の西側には、阿武隈の山並みが・・・

我が町は、関東平野が終わる東北との県境にある。海あり山あり、田んぼありの自然満載の大好きな故郷である。

 こんな感情も、あと半世紀もするとどうなることやらである。