ミドさんのブログ

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タモリステーション~大谷翔平~

 1月末に放映された「タモリステーション~二刀流 大谷翔平の軌跡~」という番組、2時間番組だったが、興味深く見てしまった。

 

日本ハムのみ1位指名

 初々しい高校生の大谷が出てくる。高校時代から投打に活躍、そして、大リーグに行くと宣言して、ドラフト会議にどの球団も指名しないかに思えた。こんな経緯があったことすら知らなかった。が、日本ハムのみが1位指名した。当然ながら、大谷は交渉拒否が続いた。そこで、大谷の心を変えさせたのは何か。

 

難航した入団交渉

 こういった説得に必要なのは、入団交渉ばかりではない。顧客との売買交渉など全ての交渉事に言えることであるが、相手の立場に立った意見を言うことである。相手にとって何が得策かを突き詰めて交渉に臨むことなのである。この場合なら、日本ハムが戦力補強に欲しいということではなく、大谷が日本ハムに入ることで、何が得策かを伝えることなのだ。

 大谷の夢は、メジャーでトップになりたい、ということだ。その夢を叶えてあげるために、日本ハムに入れば、何が良いのかを理論的に説明したのである。若い選手がいきなり大リーグに入りどんな活躍をしたか、まず日本のプロ野球に入り、そこで学び、その後、大リーグでどんな活躍をしたかを比較し、データで示したのである。

 そして、入団交渉の最後に登場した栗山監督は、「誰も歩まない道を歩こう」と説得したそうである。正に、今の大谷はその通りになった。

 

二刀流になった理由

 説得に成功した日本ハムは、投打どちらを生かすかで悩み、どちらも良く選ぶことが出来ない、ともかく両方やってみないと分からないことから二刀流が決まったそうだ。高校時代から、大谷は、自分で目標を決め、それを実践していった。こんなところから普通の高校生とは違う。また、一人の大人としてみても、こんな大人はなかなか見当たらない。良く紹介される、グランドのゴミ拾いなども高校生時代から目標の一つに挙げられていた項目らしい。

 

日本ハムに入団

 そして、型破りと言いながら、高校性の野球と、プロの野球選手としての違いや心構えを身に付けた大谷は、大リーグ、エンゼルスに入団した。そこでの活躍は、ご存じのとおりである。

 高校時代の恩師の指導や日本のプロ野球に入ってからの、大谷の夢を叶えるために、という目線での指導が、本来の大谷の能力を開花させた。

 こうしてみると、本人の努力もさることながら、周囲の指導者が、大谷のために一丸となっていたことである。逆に言うと、大谷の確固たる目標やひたむきな努力が、周囲の指導者を一丸にさせたと言ってもいい。

 

重ね合わせる、ベーブルース

 番組では、同じ二刀流のベーブルースとの比較も紹介していた。ベーブルースが活躍した時代も、スペイン風邪が流行った時期だったようで、大谷の活躍している今も、新型コロナが吹き荒れている。そういった巡り会わせや人との出会いなど、「運」で片付けては、大谷に申し訳ないが、そうした「運」までも味方につけてしまうような、何かを持っていることだけは確かである。

 そして、ファンも、チームメイトも魅了してしまう何かを持っている男でもある。

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投打で活躍、チームメイトからもファンからも愛される大谷翔平

 一流の体操選手の内村航平、スケートの羽生結弦、将棋の藤井聡太など、立派な若い人たちは一杯いる。それぞれ努力をしているのだろうが、大谷のそれとは次元が違うような気がするのは、私だけだろうか。来年の益々の活躍を期待したい。

 ちなみに、この放送、タモリステーションの平均世帯視聴率が15.9%だったそうである。