ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

おもてなし

「おもてなし」の語源

 「お・も・て・な・し」。2020年の東京オリンピックに向けてのプレゼンテーションで、特に、有名になった言葉である。語源を紐解くと、「お+もてなし」という説が圧倒的に多い。平安時代にすでに「もてなす」という言葉が使われていたという記述もある。漢字で書くと「持て+成す」ということのようだ。

 私は、「おもて+なし」、つまり「表+無し」でもいいんじゃないか、と思っていたら、もう一つの意味として、「表裏無し」の言葉が由来だという説もあったりして、まんざら、私の思いも間違いではないなー、なんて、思ったりしちゃいました。

 

プレゼンテーション

 NHKのテレビやらニュースやらをよく見る。理由は簡単で、コマーシャルを見たくないための手段としての意味合いが強い。そのニュースの続きに天気予報が必ず流れる。解説者は、その中で、普通は視聴者のほうを向いて話し、時々、画面を指し示しますが、その逆で、ほとんど横を向いて話す解説者がいる。カメラも解説者を映さなければ、何も、感じないが、この解説者は、誰に、説明しようとして解説しているんだろうと訝ってしまう。我々会社で育った人間は、プレゼンテーションの仕方を学ぶが、NHKの職員はそういった勉強をしないのかもしれない。本当はそうじゃないんでしょうが、視聴者無視の解説、という思いがしてならない。自分の思いに忠実な「表裏無し」なんでしょうが、「持て成す」ではないような気がするがいかがだろう。

 

外国人スピーチコンテスト

 昨日、茨城県外国人スピーチコンテストがあった。私たちのボランテアグループで教えている外国人がこれに出場した。ベトナムから技能実習生として来日したフォアさんだ。彼女は、自分の名前が世界で一番素敵な言葉だと話した。ベトナム語は、漢字に置き換えられるそうで、フォアさんの名前も漢字で表現できる。漢字の意味を考えると自分の親が子供に託した思いが想像でき、世界で一番素敵な言葉だという趣旨である。

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スピーチコンテスト(本人投稿写真より、右側はネット配信)

 

金賞受賞者の言いたかったこと

 このスピーチコンテストには15人ほどの外国人が出場した。どの人も負けず劣らず、日本語も上手だし、内容も意味のある、日本人にもなるほどと唸らせる内容のものばかりだった。

 その中で、金賞を受賞したのは、インドネシア出身のダルマ・ウェダさん。「茨城弁わかっぺか?」と題し、茨城弁の難解さを説明し、インドネシアにも、バリ島とカリマンタン島での言葉の違いがあることを披露。その上で、皆が理解できる共通の言葉で意思疎通をはかる大事さを訴えた話だった。身振り手振りを交え、会場のみなさん、リモート視聴だったので、モニター前の視聴者までをも引き付ける素晴らしいスピーチだった。

 

おもてなし上手な会話

 「おもてなし」とネットで調べると、「マナー」「エチケット」などとの違いなどがいろいろ説明されている。「人と話す」ことは、「相手の話を上手に聞く」聞くこと。相手の話の腰を折ったり、相手の話題を取り上げて、自分が主になって話してしまったり、相手が話し終わらないうちに、話し始めたりすることではない。「相手が何を言いたいか」をよく聞いてあげることである。ここで発揮するするのは、「おもてなし」の精神そのものである。日本人対外国人ともなれば尚更である。自分が外国に行ったことを思い浮かべるといい。自分が思っていること、言いたいことの半分も言えない自分がいるのだ。日本にいる外国人だって同じだ。