ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(45.拳銃所持とアメリカ社会)

暫くぶりに春を感じる

 今日は暖かい。今までの天気が嘘のようだ。昨夜は、風が吹き荒れた。これで、花も咲くだろう、と思っていたら、天気予報では、週末にまた寒くなり、雨も来るという。体の恒温動物としての機能が試されているようであり、一方で、歳を取って、気温もあまり敏感に感じなくなったような気もしている。

 晴れ間が出て、梅の花も綺麗だ。

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梅の木、三連発 と 雨上がりの水仙

フィリピンでの拳銃

 さて、今日は何を書こうかと思い、そういえば、しばらくフィリピンの話題もかかなかったなぁ、と思い立ち、書く気になった。

 フィリピンの拳銃の話である。アメリカ国内なら、多分どこでも、拳銃を打てる施設があるはずだ。ハワイでもグアムでもあった。当然だが、日本では拳銃は打てないが猟銃の打てる場所はある。そういう場所に行かない限り、拳銃を打っている音と言うのは聞かないものだ。海外を色々歩いていると、拳銃を打つ音に遭遇したり、戦争で大砲やらミサイルやらを実際に打つ場面に遭遇したりするものである。

 

空に向けて撃つ弾丸はどこへ?

 良く、ドラマなどで警察官が犯人を捕まえるときに、空に向けて拳銃を打つ場合は、空砲を装填する時間もないことから、実弾を使うはずである。こうした場合、発射された弾丸は、どこへ行くのか、考えたことはありますか? 私は、全くそんなことを考えたことがなかった。ところが、フィリピンの工場へ行き、建屋の屋根修理の時に従業員が変形した弾丸を持ってきて、これは天井裏にあった弾丸だという。その時初めて、空に向けて撃てば、必ず、どこかへ落ちるということに気づいた瞬間でもあった。

 

拳銃所持が当たり前の社会

 フィリピンへ行き、一番ビックリしたのが、銀行は当たり前だが、ショッピングモール、住宅団地、日本だったらガードマンや受付員がいるような場所には、拳銃やショットガンを持った警備員がいることだった。そういう場所に遭遇したことがないので分からないが、ただ、こうしたガードマンは、強盗団に遭遇した時には、逃げ出すのであまり宛てにならないと聞いた。

 

密造拳銃も多い

 また、拳銃の密造が横行しているという話もあった。フィリピンの人口より拳銃の数が多いという話も真偽のほどは分からぬがあった。従って、どこへ行っても飛び道具が付いて回るのである。海底ケーブル工事でフィリピンへ行った時は、ボートの所有者とボートの借用契約の話をしている最中に、アタッシュケースに拳銃を忍ばせていたのを見たし、訪れた村での村長同士の争いに拳銃で撃ち合う音も聞いた。それほど一般的な常識の範囲内で”拳銃”と言うのが存在する社会である。

 

弱いものが身を守る方法

 ウクライナ侵攻ではないが、強いものが弱いものの命を重火器で奪いに来たら、重火器で応戦するしか、自分の命を守れないのである。あとは、手を挙げて降参し、相手のなすがままに自分の命を任せるしかない。そういう意味で、貧富の差が甚だしいフィリピンでは、弱い立場の人間も拳銃を持つことになるのである。

 

アメリカ文化が根付く国

 拳銃の所持は、アメリカ文化が入った時からそうなった。東南アジアでは、一般的に日本人は、「日本では・・・」と言えば、半ば常識的に通じるものだが、フィリピンでは通じない。「アメリカでは・・・」が通じる国である。尊敬する国を挙げろと言えば、日本ではなく、アメリカが挙がる国でもある。それほど、フィリピン社会に入り込んでいるアメリカ文化なのである。拳銃もその一つだ。