ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(49.ワークシェアリング)

雨後のタケノコ

 二日前は雨だった。昨日、今日は雨だと思っていたので、タケノコを取らないと大きくなってしまう、と夕方慌てて、竹林に行った。大きいものが4つほど取れた。小さなものは一杯あるが、まだ慌てて取る大きさでもない。タケノコが食べたくて取るわけでもなく、大きくしてしまうと竹林として、乱雑になってしまうので、タケノコは採りつくさないと、また、伐採しなければならなくなるためだ。

 

茹でるタケノコ

 また、女房殿の仕事が増えた。家事にはあまり興味のない彼女も、タケノコだけは精を出して茹でる。昨年から電磁調理器になってしまったことからガスでは茹でられず、カセットフーという卓上簡易ガスコンロを二つ並べて、その上に大きな鍋や圧力釜を載せて茹でている。

 

便利な卓上ガスコンロ

 そう言えば、もう10年以上になるが、定年間近に5年半ほどフィリピンに滞在したが、自炊だった。それもホテルの一室だったことから、電磁調理器しかなく、この便利なボンベ式卓上ガスコンロを使って調理していたことを思い出した。使ってみるとこれは便利なものである。採ってくる度に茹でるので、もう何度もこのガスコンロを出したり、引っ込めたりしている。

左:大活躍の卓上ガスコンロ  右:茹で上がったタケノコ

ワークシェアリング

 さて、フィリピンを思い出したところで、今日は、フィリピンの話題を書こう。

 ”ワークシェアリング”の話である。普通日本などでは、忙しいから一つの仕事を分けてたくさんの人で作業をする。例えば、梱包作業だったら、荷物を隙間なく詰める役目、段ボール箱に封をする役目、そして紐で縛る役目と3人で分担して仕事をする。同じ仕事をする方が効率もよく、早く終わるから ”ワークシェアリング” をするのだが、フィリピンの場合は、ここが違うのである。

 

効率ではなく平等に仕事をする

 ご存じのように、フィリピンは貧困な国である。仕事がなくて稼げないのだ。そこで、「仕事を作る」のである。つまり、一人で出来る仕事を3人で分ければ、給与は1/3になるが、3人が給与をもらえることになる。つまり、仕事の独り占めではなく、3人で仕事を分け合うのである。こんなことからご近所さんを大事にし、国民同士が仲良く、お互いに労わる、という気持ちが醸成される。

 

会計カウンターに数人

 赴任当初(もう15年も前の話)、SMモールなどへ行き、大きなカートに野菜・肉・魚などを入れ、会計カウンターに行く。ビックリするほどキャッシャーの数が多い。日本なら一人のところに三人いるではないか。一人は、商品を見てレジを打つ役目、もう一人は、それらの商品を袋に入れる役目、そしてもう一人は、検品の役目である。そして袋に入れた荷物をカートに積んでカウンターを通り過ぎると、そこには、タクシーへの案内係もいる。更には、こうした荷物の一次預かり所まで存在するのだ。

 

小銭が増えてしまう!

 ついでなので書いてしまうと、530円の買い物をしたとき、1030円を会計に差し出すと、日本では、500円のお釣りが帰ってくる。そこで当初フィリピンでもこれをやった。するとどうなったか。まず、30円は「要りません」とばかりに怪訝な顔で、戻してくれ、お釣りを470円くれるのである。この現象は、どこのデパートなどでやっても同じだった。従って、財布の中には、小銭がたくさんたまる寸法になる。

 

 いずれにしても、こうして働き口を作らないと、国民みんなが働けるようにならないのである。ただ、これはもう10年以上も前の話なので、バーコードが発達した今ではどうなっているか、現地を見たいものである。