ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

顔パンツ

マスクが外せない高校生

 昨日の新聞(読売)に、「素顔もう見せられない」「マスク依存、交流の妨げ」という記事が載った。記事の趣旨は、高校生の女の子が、マスクをはずした途端、「へぇー、そういう顔してんだ」と言われた、ことから始まる。

 否定的な意味で、素顔が見せられないと思っている人がいるということである。感染症対策ではなく、不安で顔を見せられないという意味だ。高校へ入った1年生が1か月で素顔を知った同級生はたった二人だったという。

 

写真を撮るのにマスクを取ったら・・・

 同じような経験をした。技能実習生に日本語を教えているわけだが、勉強期間が終わり、実習先へ行く日になった。そこで記念に写真を撮っておこうということになり、はじめはマスクをしたまま撮ったが、それでは素顔が分からないということで、マスクをはずして撮ってもらった。もちろん、自分も入るわけだから、彼らの素顔は見ていない。そして、あとで、撮った写真を見てビックリである。全く別人なのだ。

 

素晴らしい人間の脳

 「目は、口ほどにモノを言う」「口は禍の元」など、口にまつわる諺は多い。しかし、余り良い意味での諺は少ないようだ。目だけから受ける印象より、口を出すことで、印象が悪くなる人の方が多いらしい。それは、人間の脳が、目から全体を想像する場合、目から下を自分が思っている一番良い、口や鼻、頬骨などを勝手に想像するかららしい。

 確かにそういわれれば、相手は男であっても、この優しそうな目では、きっとこんな唇をしているに違いない、この特徴的な大きな目の人は、口はこんな形をしているはず、とかっての想像する。それらが見事に打ち砕かれた。

 

アイマスクだったら・・・

 逆にアイマスクをしていれば、勝手に、目を想像するんだろうが、それとて同じことなんだろう。勝ってに大きな目や切れ長の目、吊り上がった目など想像するに違いない。口は諺にあるように悪口や嘘も言うかもしれないが、良いこと、誉め言葉もたくさん言う。言葉のトーン、言い方などで人を喜ばせもするし、怒らせもする。正直に言う人、大げさに言う人さまざまである。

 

話すことは、心の鏡

 そうした機能を持つ口だが、全ては脳の指示でもある。自分を必要以上に良く見せようとしなければ、何も怖いことはない。若い時は、得てして背伸びし、よく見られようとするし、会社生活などでは、必要以上でなくても、自分の本当の姿を知って欲しくて上司に説明することだってある。

 口で言うことは、人間の本心を映した鏡と思いたい。

 

心のきれいな君! 自信を持て!

 人前で下着を脱げないことから、マスクを顔パンツと言う高校生がいるという。マスクは、口は隠すが、言うことまで隠すわけじゃない。自信もって、外せるときにはマスクをはずしなさいと言いたい。心は綺麗なんだから・・・。