ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

出会い

教えられた歌謡番組

 昨夜は、また、歌番組だ。いつものようにチャンネルを回す(古い表現だが、これが、一番しっくりくる)。五木ひろしが出ている。司会者は、徳光さんとおかゆの番組である。普通は、1時間番組だったはずだが、五木ひろしが出るというので、2時間番組に仕立てだのだろう。

 五木ひろしは、私と同年代のはずだ。彼に話は、何時聞いても、色々な作曲家、作詞家、そして歌手たちとの出会いの場面の話をよく知っている。あれだけの自分の歌、他人の歌の歌詞やメロディが即座に出てくるのだから、記憶力が凄く、人の言葉、人の表情などを的確に理解し、記憶する能力が凄いのだ。

 

18歳、大正琴奏者

 最初に出てきたのは、18歳の大正琴奏者、”心馬(しんば)”こと、増田心馬さんでした。10代で大正琴とは珍しく、更に、話を聞いていると、五木ひろしもその腕前に惚れ込み、売り込みたいという気持ちが強くなったらしい。

 そして、次々と、「出会い」が語られる。最近亡くなった同年代の作詞家、著名な作曲家、そして、それらの人々が作られた曲を、思い出深く順番に歌い上げてゆく。

 

色々な出会い

 我々、人間は、記憶にあるかどうかは別にして、最初の出会いは、「親」である。愛情を持った親と毎日毎日、顔を合わせ暮らす。そして、何年か経つと保育園・幼稚園と続き、小学校に入る。この頃から物心がつき、学校の先生たちとの出会いがある。

 善悪の判断力も磨かれ、好き嫌いの感情も芽生え出し、中学校・高校へと進む。この頃になると、友達、異性への興味も湧き、出会いの中にこうした人も入りだす。知識、社会への関心も芽生える。そして、色々な場面の中で出会いの数も増えてゆく。

 人生の中で、どの出会いとどの出会いが、自分の人生に影響を及ぼしたのだろうか。人生の師としての親の影響、先生の影響は抜群ではあるが、それ以上に影響を受けた出会いがあるはずである。

 

若手女性歌手

 人間は、出会いの中で学び成長してゆく。ただ単に、友達や先生と言う関係ももちろんある。しかし、人生を180度変えさせた出会いだってある人はいる。

 そういった人生を歩んできたからこそ、今、五木ひろしの年齢になり、若い人にチャンスを掴んで欲しいと願い、機会を見つけては、若い人を紹介する場面に多く登場するのである。若い歌手が何か元気がない。特に、男性歌手はそれなりに元気だが、若手女性歌手が元気がないと見えたらしく、3人の若手が登場した。確かに、1度くらいはブラウン管(これも古い表現だなァー)で見たことはあるが、それ以上でも以下でもない。

 

「出会い」のチャンスを生かせ

 なるほど、五木ひろしが言うとおりだ。ともかく、一度でもいいからチャンスを増やしてあげたいという親心なのだ。他のベテラン歌手を見ていると、リバイバルソングを歌って、嬉しがっているような歌手ばかりで、自分のことで精一杯という感じがするが、そこは五木ひろしは違う。自分が大歌手だからだろうか。多分違う。

 自分が、出会いでチャンスをもらい、大歌手までなった。そのお礼のつもりもあるのだろう。「出会いは作ってあげる。しかし、それからは自分で成長するんだぞ。」という五木ひろしならではの、叱咤激励、若手育成法なのだ。

 私もいい歳である。五木ひろしを見習おう。