ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

語り部

挨拶に返事がない!

 今朝の出来事。歩いていたら、前から帽子を目深にかぶり足早に歩いてくる年寄りがいる。行違う時に、「おはようございます!」と元気よく声をかける。しかし何の反応もない。まさに知らんぷりである。

 私の住んでいる町は、アパートの住人を入れても400世帯ほどの小さな地域である。アパートを除けば300世帯チョットである。歩く姿を見れば、マスクをしようが、帽子を目深にかぶろうが、誰なのかおおよそ分かる。

 

理由が分からない!

 このように挨拶をしても、返事が返ってこない住人は、もう一人この地域にはいる。地域の打ち合わせなどでは顔を合わせ、話したりもするが、なぜ、挨拶をしても返ってこないのか理由が分からない。面倒なのだろうか。”挨拶”の意味が分からないのだろうか。この人たちと仲たがいした訳でもない。この経験は私だけではなく、地域の人たちの間では有名な話だ。この人たちの親は、人一倍社交的な人だった。心理学の先生に理由を教えてもらいたいものである。

 

良くする、子供たちの挨拶

 今は、学校の教育の一環で子どもたちには、地域の人たちには、知らない人でも挨拶をしなさいと教えているようで、学校帰りの子どもたちに行き会うと元気良い「こんにちわ!」の声が聴ける。小学生ではほぼ100%、中学生になると半分くらいには落ちるが、しかしである。子ども場合、会ったこともない、話したこともないのである。そして、一方、挨拶をしない大人は、顔を合わせ話もしたことがあるのに、である。

 今朝の年寄りは、しかも、教育関係者であり、教師をして、教育委員会の要職にも就いた人物である。学校では、「挨拶をしなさい」と教えてきたのだろう。

 今日は、朝から変な気分になった。こんなことで、ブログの紙面を要するのももったいないことをした。

 

被爆体験交流証言者

 今日、8月9日は、長崎に原爆が落とされた日である。朝早くから、このニュースをやっていた。この前もブログで、被爆者が高齢になり、体験談を話す人もいなくなっってきたといったばかりだが、こうしたことを補完する、「被爆体験交流証言者」という人たちがいることを紹介していた。今日の証言者は、23歳の若い女性だった。

 我々の地域は北関東である。広島・長崎から遠い。従って、被爆経験者も殆どいない。この証言者たちは、被爆経験者に当時の体験談をたくさん聞き、それを、これからの人たちに、自分の体験のように話して聞かせる「語り部」となるのだそうだ。しかしそれでも、音・臭いなどの臨場感を伝えるのは、体験者でないと難しいという。

 

語り部」で共通するブログ

 私も、このブログを書き始めたきっかけは、孫や子どもたちに、”年寄りの想い”を伝えようとしたことから始まっている。私が「モノ心」がついた時には、既に、祖父・祖母はいなかった。父母の話は聞けても、祖父・祖母の話は聞けずじまいだった。

 大人になり、社会人になり、結婚し、子どもも出来て、祖父・祖母の話を聞きたかったと思ったことは何度もあった。いくら、両親から、祖父・祖母の様子や言動を聞かされても、現実味が湧かないのである。小さな子供に言動の意味や理由を理解しろと言っても無理がある。そこで、活字を通して伝えようと思ったのがきっかけだった。

 

もう少し続けよう!

 今は核家族の世の中でもある。人間、同じ経験をするもの。若い人達に年寄りの心情や思いは伝わりにくい環境にあることは確かだ。いずれ、子どもたちの目に触れることもあることを期待して、気力のあるうちはもうしばらく続けたいと思っている。