ミドさんのブログ

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新盆参り

新盆参り

 お盆も近づいてきた。いろいろと話題も多い。ブログもお盆休みにしようかと思うが、そうもいかない。

 この辺では、”新盆参り(にいぼんまいり)”という行事が、13日~15日のお盆の期間中にある。どこの地域でも形や名前は違っても同様のことはやっていると思う。お盆の期間中、昨年のお盆から今年のお盆までに亡くなった家を訪問し、それぞれの「帰宅する先祖の霊」にお参りするという行事である。

 

増える家族葬の家

 昨日は、「その家がどこか」という話題になった。若干のお香典を準備する都合上、地域で何件あるかが問題となる。ところがである。最近、お葬式が家族葬などになった関係で、葬式出席の折にもらう「ハガキ」がないのである。つまり、この1年の間に、誰の家と誰の家が新盆なのか分からないということになる。

 まさか、当事者の家に、親盆はやるのかどうか聞くのも憚れ、隣近所に聞きまくり、対象の家を絞ることになる。新盆の家は、臨時の灯篭が設置されるので、家に行ってみれば分かる。どうしても分からない2軒について、暑い中、その家まで歩いて行って確認した。やはり、ないので、親族だけの新盆とするようだ。

 

ついでにお墓掃除

 近くに、我が家のお墓があるので、どんな状態になっているのか、足を延ばしてみた。すると、同じ墓地に同じ家系の7軒ほどが利用する小さな墓地だが、既に清掃を済ませ、草ボウボウ状態なのは、我が家だけというのが分かり、急遽、家に帰り、草取り・清掃を行った。幸い、大きな木があり、その陰になり、風もあったことで、涼しく作業を行うことが出来た。

 

墓守

 毎回、思うことだが、この墓守は、誰がやることになるのかなー、と考える。昔から家の跡取りが墓守となり、お墓を綺麗にしたり、草を取ったりするものと決まっているが、今は、跡取りがはっきりしない。子どもたちは都会に出て、お盆の時だけ帰って来る状態である。昔なら、お墓のことも家の中で話題になることもあり、自然と、そういう知識も頭に入ってくるものだが、今は、それがない。

 

卒塔婆

 そして、今日、お盆の時にお墓に持って行く「卒塔婆」をお寺に取りに行った。お坊さんと少し話が出来た。卒塔婆に字を書くのが大変な作業だ、という話である。最近はパソコンを使い印刷してしまう卒塔婆もあるらしいが、それでは気持ちが入らないので、手書きで作っているという。1000枚強の卒塔婆を作るらしいが、これが何と数か月かかるのだそうだ。お盆に間に合わせるため、4月には書き始めるとのこと。60歳を過ぎてくると、頭の方も集中力が切れて、誤字脱字も増えてくるらしく、駄目にする卒塔婆も散見されるらしい。

 

帰省するか、孫たち

 今年は、外出制限も無くなり、子どもたち、孫たちも、帰省することもあるかもしれない。しばらく見ないうちに孫たちも大きくなったことだろう。同時に、彼らから見て、親たちの老化が目に付くのかもしれない。

 田舎に故郷があっても、年に一回や二回の帰省では故郷らしくない故郷である。東京や大阪などの大都市に故郷を持つ人も多い。大分前に「超帰省」という話題を書いた。この「帰省」という言葉も、そのうち、死語となるかもしれない。