ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

コロナ感染者、発表方式は?

コロナ感染者数の発表が無くなった

 先週の金曜日までで、各地域、自治体のコロナ発生件数の発表は止めた。これは、コロナ患者を扱う病院で、感染者の報告業務が大変ということで、無くなったと理解している。

 これが、今の時期で良かったのかどうか。何でも、省略し、簡単にすればよいというものでもない。都会のように、何万人になろうが、何千人になろうが、住民が気にしない自治体は良い。しかし、田舎になればなるほど、「今日は何人だった?」「急に増えたね」「どこそこでは増えているみたいだよ」なんて、朝のあいさつ代わりに住民同士で話していた地域では、コロナに関して何の情報もないので話しようがないのである。

 

新聞発表からの注意意識

 毎日の新聞発表を転記し、1週間ごとにまとめ、関係する人たちに配信してきた。最近、どこどこの自治体は多くなった、少なくなった、などと配信するのだ。私は、北茨城市に住んでいるが、茨城県全体、全国共に感染者が少なくなってきているが、県北の当市では、逆に感染者が増え続けていたのだ。住民全体が、”増えてきているから注意しよう” という意識になっていたのだ。

毎日新聞から転記してきた、コロナ感染者データ(茨城県内市町村)

一週間の感染者数の変化(左:北茨城市、右:日立市


 今後、こうした意識は薄れ、コロナ感染そのものに興味が薄れてくること、そして、マスクや三密に気を配らなくなることが心配である。

 

「発表中止」以外の結論は検討?

 前にも、このブログで書いた。感染者の報告義務が大変と言うなら、毎日が日曜日の老人たちを総動員して、業務を手伝うことが出来ないのかと言った。70歳前後のまだまだ元気なお年寄りが一杯いる。この人たちのボケ防止にもなる。若い人はもちろん、年寄りは、コロナ感染は今や最大の敵でもある。何で、地域住民を巻き込んだ活動にする努力をしないで、安易な、「報告は中止」という結論にしてしまうのか、全く、理解に苦しむ。

 

自治体の役目は何?

 病院や医師・看護婦などの医療従事者は、自分たちの繁忙が気になる。自治体の管理者は、こうしたことを解決すべく、色々な解決策を考える場所、役目ではないのか。一番簡単な、誰にでもできる、「中止」を選んだ。こんな結論なら自治体の役目は何なのかである。

 医療従事者は大変だ。しかし、感染に恐々とする住民だって大変なのである。その人たちの気持ちを考えない、医療従事者だけのことを考える一方的な結論には、首をかしげたくなる。