今朝の新聞の切り抜きである。
教育委員会などは、「いじめ担当部署の人たちが、元教員で大多数が占められている。だから、いじめの調査がうまくいかない。」という論調の文面である。
先日のブログにも書いた。中高一貫校の校長の一般人公募があった話と共通点だろう。こういった批判は前からあったに違いない。そこで、学校のトップから変えようという風向きが各教育委員会で吹いているということと思われる。
教員免許の是非
そもそも、「教員免許というのは何ぞや」である。生徒に「いじめ」の是非を教えるのに、教員免許を持ったその先生たち集団が、身内意識で先生を庇うという考え方そのものが、弱いもの(生徒)に対するいじめではないか」。こんなことなら「教員免許はどうやって取った?」ということになるし、「本当に教員免許は必要なの?」ということである。工学系の資格、例えば、一級施工管理技士のように、免許ではなく資格にしてしまったらどうだろうか、一級教士、二級教士のようなである。
一般人が入れる学校
今、一般人が、世の中の経験者が一時的とはいえ、ゲストテーチャーとして小中学校で教える事例が増えている。勿論、経験談などなどである。こうしたことも、ある種、身内意識の弊害を直す手段であろうと思われる。
学校というのは特殊な組織である。教員免許を持った人間しか入れない組織である。そこに問題がある。世の中の一般民間会社にしろ公官庁にしろ、・・・免許を持った人間しか入れないという部門や組織はない。
民間会社では常識でも・・
一般会社で何かを開発しようという話になったときなど、開発する分野の人間だけではなく、色々な専門分野の人々を集めたりして意見やアイデアを募るものである。ところが、何かを開発する、何か問題を起きても、同じ考えを持つ人間だけで考えたのでは、うまい解決法や相手の立場に立った考え方などできないのが当然である。
生ジョッキ缶
昨日、某インク会社の話をテレビで報道していた。昨年販売されたアサヒビールの新製品、生ジョッキ缶の話題である。ビールの栓を抜くと、ビール生ジョッキの如く、泡が盛りあがる、あの缶である。
何でこういうことが出来るのかと不思議に思っていたが、アルミ缶の内面を凸凹にすると缶内で気圧差が生じ、こうなるのだそうだ。そこで、ビール会社とインク会社で知恵を絞り、共同でそうした凸凹アルミシートを開発し、ビール缶にしたのである。
つまり、1社ではできないことを2社集まり知恵を絞ることで、新製品を生み出したという訳である。このインク会社は、ペットボトルのフィルムの接着材も開発し、剥がしやすく、糊がボトルに残らないフィルムを開発し、SDGSにも協力しているという。
改革必要な教員免許制度
このように民間会社では、自社内の他部門が協力する、他部門の会社同士が協力するなんてことは当たり前だが、教育界(教育委員会・学校)では、当たり前になっていないし、それが出来ない構造になっている。その根源は、教員免許にあると思われる。
マスコミも、実態を暴く写真週刊誌のようではなく、根本を是正する提言を行って欲しいものだ。