ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

片側通行

ペットボトルのリサイクル

  ブログに書こうと思っていたことがある。ペットボトルの回収・再生技術についてだ。ところが、書くのをある理由で断念した。1週間ほど前だったか、ペットボトルの再生率の話が出て、日本は、欧米の20%、30%に対して、80%とか90%とかの効率を誇る、とテレビで放送していた。そして、更に、新しい再生方法の技術について説明していたのである。

 

分子レベルのリサイクル方法

 従来方法は、回収したペットボトルを洗浄し、異物を取り除き、細断してペレット状態にして、溶かして再生するのだそうだ。しかし、新しい技術は、細断しペレット状態にして溶かすのではなく、分子レベルにまで分解するので、今まで発生していた残存物が少なく、殆ど、100%再生できるというのである。

 

リサイクル方法には三つが・・・

 これは凄い、と思い、これをブログに書こうと思ったのだ。ところがである。ネットで調べてみた。すると、日本と欧米では、再生率の計算方法が違うのだそうだ。そもそも、80%、90%の再生率なんておかしいとは思ったが、それは、聞く人、つまり私の勘違いだったのだ。ペットボトルのリサイクル(再生)には三つの方法があり、サーマルリサイクルという、燃やして熱源にして利用する方法も”再生”に入れるのが日本。入れないのが欧米なのだそうだ。しかも、日本のそれは約半分がサーマルで、それを除くと単純計算でも欧米とそれほど数値は変わらないことになる。

 

報道とは何か

 テレビの報道は嘘は言っていない。日本のリサイクル率は90%、欧米は30%。その通りだ。でも、「リサイクル率の計算方法が違う」とは言わなかった。これでは勘違いする報道だろう。恐らく、同様なことは一杯あるに違いない。しかし、ネットで調べた計算方法が違うという報道自体が間違っているかもしれないから、何が真実か良く分からないことになる。

 

35年前、ロンドンでのエスカレーター

 もう、35年も前になる。中近東に家族で駐在生活をしていて、夏休みを利用してヨーロッパに家族旅行した。その折、ロンドンの地下鉄に乗った。その時長いエスカレーターを利用し、その時の光景がいまだに忘れられない。当時日本では、エスカレーターに乗るときは、ランダムにみんなが乗っていたものだが、ロンドンでは当時片側通行できるよう右だか左だかの片方に立って、反対側は人が歩けるように空けた乗り方だったのだ。「なるほど!」と当時思ったものだ。

日本のエスカレーター         ロンドンのエスカレーター

エスカレーターの片側乗りに反対
 今朝の新聞のコラムに、エスカレータ―の片側通行に対する反対意見だった。急ぐ人だけのために、片側開けるのはチョット、という意見だ。このコラムは、毎回、見させてもらうが、殆ど、賛成意見ばかりだが、今回は、私は反対である。

 エスカレーターと階段が併設されている場合はそれもいいかもしれない。しかし、たいして混んでもいないエスカレーターに横に並んで立つくらいなら、左でも右でも片側に立ち、急ぐ人のために反対側を空けてあげても罰は当たるまい、と思う人間である。

 

条件や環境を考えた報道の読み方・見方

 報道とは難しいものである。いろいろな条件もあろう、前提条件もあろう。しかし、それを全て書き連ねていては、文章が長くなったり、放送時間が長くなったりする。どこを端折って、どこを強調するかが問題になるのである。

 そういえば、現役時代に「お前の文章は長い、もっと簡潔にまとめろ」とよく言われたことを思いだした。もっとも、この場合は、上司の言葉の意味は、「不要な言葉を除け」ということだったに違いないが・・・。