満月の翌日は・・・
門の脇の郵便受けの朝刊を取りに外に出た。昨日は満月だったらしいが、今朝も、朝明けきらぬ薄暗い空に満月のお月様が光る。今日は良い日だ。そうだ! 今週の初めに生まれた孫の顔を見に行く日である。私たち夫婦には3人目の孫となる。
しかし、ただ一つ気にかかることがある。コロナ下ということもあり、ここ数年長距離運転をしていなかったことである。常磐道、外環道と乗り継いでゆくのである。
孫と初対面!!!
途中10分ほどの休憩を2回入れて、無事子ども夫婦の家に着いた。”ご対面!” である。スヤスヤと寝ていた。孫の顔は何度見ても、その都度見る度に可愛いと感じるものである。親の欲目ならぬ、爺の欲目なのかもしれぬ。お世辞抜きで、世の中で一番可愛いいと思うから不思議だ。
「鼻が高いねェ」、「目が二重で可愛いィ」、「頭の形が良いィ」、「髪の毛がフサフサァ」、・・・いくらでも出てくる、出てくる! 「末はジャニーズ入りだ!」なんて言葉も・・・。
嫁にご苦労さま!
目がついつい小さな子どもに行くが、10か月お腹に入れていて育てくれた嫁に感謝である。女の人は、つくづく大変だと思う。しかし、70代になって感じることは、現役時代いくら会社で苦労しても、日頃、男は子どもにあまり感謝されないが、母親は、年がら年中「お母さん、お母さん」と頼りにされるのも母親である。10か月の重みは、そこにあると思っている。「・・(嫁)・・さん、10か月大変だったけど、今後ズーっと、子どもに頼りにされるからねー」と、嫁に「ご苦労さま」との言葉とともに送りたい。
息子の開業した鍼灸院
今回、私はもう一つ長距離運転するには目的があった。息子が開いた鍼灸院を見させてもらうことだった。こちらが言わなくても息子は思っていたらしく、「見に行こうか」と誘ってくれた。
行って見てビックリ。実際の規模は、想像より2倍、3倍の規模だったが、気持的には数十倍の感じがした。立派な鍼灸院である。
息子の心の変化
患者さんの話も聞かなければならないだろうが、きっと、良い鍼灸院の先生ということだろうと、親バカで思う。というのは、息子に気持の変化があったことだ。本人は感じているかどうか分からぬが、私は、家に行ってすぐ感じた。
今まで、片意地張った、どこか、自分を大きく見せようとする気持ちなどが感じられたが、今は、等身大の自分を言い出したという安心感である。
息子に追い越された親の安堵感
夜のもう閉まった鍼灸院を見せてもらったが、息子の一つ一つの言動に、どこか、自信というか、落ち着きが感じられ、共に働くスタッフを褒める言動にも、余裕が感じられた。やっと、親を追い越してくれたという安堵感を感じた。
往復5時間の長距離運転だったが、やっとこれで安心!という、清々しい気持ちで疲れも吹っ飛び、安らかな眠りにつけた。
「ありがとう」