ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

優しい日本語

歳老いた体に午前さまはきつい

 昨日は、1日中ボーっとしていた。午前中に農業委員の仕事をして、農業委員会へ行ってという活動以外家でジッとしていた。月曜日に農業委員の忘年会があり、2次会にまで参加したため、午前様と相成り、睡眠不足も手伝って、体がだるかったせいである。午前様というのも何年振りだろうか。若い頃は回復力も早いので、数時間寝て会社などと言うこともやったが、流石にこの歳になると疲れが抜けきらないのだ。

 それも若い時のように、明確な疲れでもなければ、明確な寝不足感でもない。歳をとると全てが曖昧になるというのも、歳よりの体の特徴でもある。

 

外国人の防災

 さて、いつものブログに移る。何をネタに書こうかと思って、毎朝の日課となっている新聞を広げる。コロナのデータを取るためだ。そしてその他に・・・、と思って、数ページをパラパラめくったら、「防災」の字が目に付いた。そして、続いて「やさしい日本語」、いずれも退職後(会社員生活引退後)力を入れてきた分野の話である。

防災記事(読売・12/13朝刊) 外国人の防災

 現在日本には約300万人の外国人がいるという。約2.5%。つまり100人に2,3人が外国人という訳である。日本語の関してだけでもいろいろな外国人がいる。マスコミに出てくるような日本語を難なく使いこなす外国人から、ひらがなも読めないような外国人。年齢層も保育園児から20代、30代の若者、更には、働き手の40代、50代と多種多様である。

 

英語が主役の外国通

 かって、私が外国を飛び回っていた時代は、「外国人は、日本に来るとき、日本人は英語が全員話せるものだと思っていた」という話を聞いたことがある。理由は簡単。外国へ出かける日本人は、英語は必須と思われており、上手下手の違いはあっても、誰もが英語が話せたからである。そうした外国人が日本に着いて、成田・羽田はまだいい。しかし、未だに、一歩空港を出ると「日本語の壁」に悩まされ続けているのだ。

 

やさしい日本語、翻訳機の発達

 しかし、外国人も最近は日本の実情が分かってきた。日本へ来る時、母国で日本語をある程度勉強してくる外国人が増えてきたことである。そこで「やさしい日本語」の分野が脚光を浴びてきた。そして、更に、翻訳機の発達である。

 こうしてブログを書いてフェースブックに載せたりすると見ず知らずの外国人から日本語でメールが飛び込んでくる。しばらく日本語でのやり取りが続く。日本語が上手だなァなどと感心しているとおかしな日本語に出くわす。何のことはない。母国語を翻訳機にかけて、その日本語をそのまま送信してきているのである。

翻訳機の発達、「やさしい日本語」

「易しい」から「優しい」へ

 こうした交信も含め、気持の交流には、「やさしい日本語」や「翻訳機」で日本語が通じればよいという訳ではないことは確かである。時には、言葉が通じることより、気持が通じ合うことの方が大事な時さえあることは、誰しも、経験済みであろう。

 冒頭の「防災ニッポン」の記事は、「やさしい日本語」の「優しい日本語・日本人」を取り上げての記事だと思っている。「易しい」ことは勿論だが、「優しい気持ちを持って接する」ことが、2.5%の外国人をオモテナシする重要な要素のような気がしてならない。

 資源のない国、ニッポンである。「優しい気持ち」がニッポンの資源、と言えるように。