ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

よい、お年を!!!

趣が違う、レコード大賞番組

 年末になるとテレビ番組も変わる。いつものおなじみの番組が見られないのだ。一方特集番組なども増える。懐かしいレコード大賞の歌謡番組があった。昔の趣とは異なり年寄りには全く馴染みのないエレキギターやドラムを鳴らし、ドンチャカ、ドンチャカ。そして歌っている歌詞といえば、本を読んでいるような説明付きの歌詞となる。つまり、日本の趣のある余韻を残し、聞いている人に心情を読み取って欲しいといった奥深い歌詞ではない。年寄りには聞いても面白くないとチャンネルを変える。

 

NHKドキュメント72時間樹木葬

 2,3日前も、夜中にやっていた、NHKの「ドキュメント72時間」という番組の再放送だった。2,3日前の夜中にやっていたのは、この番組をずっと見ている視聴者のファン投票による「歴代ベスト10」だった。

NHKドキュメント72時間、3位(海が見える老人ホーム)、7位(樹木葬

10位から順番に紹介し、コメンテーターがその内容についてあれこれとコメントを付ける番組である。最初に気になったのは7位「樹木葬」。日本社会では「お墓」の存在は大きいし「死」に対する畏れや敬意を感じる国民性と言える。季節、季節の行事やお盆参り、それに付随した里帰りなど、全てが「死」に直結している。

 

お墓の存在

 お墓と言えば墓参りである。実家の近くには先祖代々のお墓があり、自分が生を受けた先祖に感謝を述べ、現在健康で元気でいることへの感謝を述べるのである。そのお墓が、公園の一角の桜の木の下にするといった樹木葬である。樹木葬を望む人は、結婚しなかった人や親せき・親兄弟が縁遠い人たちである。自分は、風光明媚なみんながいつも訪れてくれる場所が良いと決めるらしい。こうした人たちにだって先祖はいるはずだが、自分は良いとして、自分を生み育ててくれた両親はどうなっているのかと不思議に思ってしまう。自分の墓参りに来てくれる人がいないのだから、両親が眠っている昔の先祖のお墓より、自分が良いところの方が良いという訳だろう。

 

産科、女医さん 

 そして、2位は「大病院の小さなコンビニ」。私も入院したこともあれば、妻が入院したこともあるので、そこにあるコンビニは良く利用した。確かに色々な人が訪れる。勿論、外部の人は見舞客などで、殆どが入院患者関連者と病院スタッフ・お医者さんである。そこへ訪れた若い感じのいい女性にインタビュー。

ドキュメント72時間、1位(秋田 真冬の自販機の前で)、2位(大病院の小さなコンビニ)

 聞けば、産科の女医さんだった。医者稼業は苦しいという。でも、医者で「おめでとう」と言えるのは産科だけということでその医者になったとのこと。勤務中に苦しくて4回泣いたという。医師が泣くというのも初耳で新鮮だった。苦しくて泣いたことも、嬉しくて泣いたこともあったことだろう。

 

昔懐かしい、うどんの自販機

 そして、いよいよ1位は「秋田の真冬の自販機の前で」の3日間カメラを構えて、訪れる人にインタビュー。まさに人生の縮図でもあった。懐かしい昔の見覚えある自販機である。私も、私たち家族もお世話になった。寒い時に、自販機の前で食べるうどんは格別である。デートの度に食べる人、年寄り同士の昔話をする人、吹雪の中、車の中で食べる人、若い時グレて癒しの場所となった自販機、シングルマザーになっても子どもと訪れる自販機、極めつけは、突然のガン宣告に癒しを求めて訪れた自販機前。

 人間、チョットした会話やモノで心が癒されることは一杯ある。たった200円だが、心の通じた一杯に乾杯、そしてロケに完敗だった。今年はダジャレで終わろう。

 

よいお年を!!!