どこまで増えるトルコ地震被災者
1週間前にもトルコの地震の記事を書いた。ウクライナのロシア侵攻のように人的な被害と今回のような自然災害を取り上げた。1週間前のトルコ地震の死者数は1万数千人だったが、今や3万5千人を超えるという。東日本大震災の倍になった。この数値は、まだ半ばと言うところだろう。今後ますます増える。
こんな税金があった、地震税
今朝の新聞である。あの高速道路が落ちた阪神大震災の22倍のエネルギーを持つという地震の大きさ。そしてその上、ずさんな計算をされた建物の地震強度が重なる。1999年に起きた地震で、それまでの建物を補強する目的で、トルコでは地震税が導入されたが、それから20年以上、この税金がどこへ使われたか説明がないままになっているという。そこまで聞けば容易に想像が付く。
支援が届かぬ村
また、多くの建物が強度不足、手抜き工事だそうで、そうした実態も被災結果に拍車をかける。そんな中、被災した店舗から商品を盗み出す人たちもいるという。
日本をはじめとして各国から支援の手が差し伸べられているが、それでも広範囲にわたる地域内の小さな村には手が回らない。そうした村では、やっと手に入れたテント内では20人以上の人たちで寝ているという。
地域が広範囲で手が回らないのである。日本で予想されている「南海トラフ地震」でも起きればこのような事態になるのではと予想される。しかし、建物の被害はこれほど起きないだろうし、治安も悪化しないだろうと考えられる。トルコやシリアに比べて日本はそうした環境が整っているからである。
中近東を始め、アジア諸国を仕事で訪問した。日本ほど住民の民度が発達した国はないと断言できる。中にはフィリピンから強制送還されたような詐欺グループもいるし、いわゆるヤクザだっている。でも、火事場泥棒的な犯罪は少ないのである。そして建物の強度だって、現在世界にある強度計算の最高レベルの強度計算法を使っていると信じられる。従って、トルコのように治安も悪くならないし、建物の崩壊もそれほど起こらないだろうと思われる。そして、日頃からの防災意識も強い。
日本に生まれて良かった!
海が綺麗、風景が綺麗、物価が安い、美人が多い、遊ぶところが多いなど、日本より良いところを持った国も一杯ある。しかし、日本人には、心の奥底にある仏教的な考え方が脈々と流れている。科学も文化も世界的に見ても高水準にある。日本で知識を積めば、どこの国に行っても通用しない国はない。
そうしたことから、住んでみて良い国は、世界で日本であると信じて疑わない。30代、40代、50代、といろいろな国で生活してみて本当にそう思う。
日本に生まれ、育って良かったと。