ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

”黒子野球” の勝利!

世界一! 侍ジャパン

 ついにやった! 全員がヒーローの ”侍ジャパン”。

歓喜に沸く、侍ジャパン

 昨日は、朝早くから出かけた。テレビを見る時間も無かったが、車の中で、日本のようなチーム、即ち、「皆が助け合い、皆がヒーローになる、監督までがヒーローになる日本の野球が、一流選手を擁するを、皆が憧れとする選手を並べたアメリカに負けたら、野球という競技の魅力が半減するなァー」と漠然と考えていた。

 

「やきもき」した終盤

 しかし、アメリカの強力打線にどう立ち向かうかが勝負だろうと。そうはいっても、公平に考えて、アメリカの方が6対4位で有利かな、なんて考えていた。

 ところがである。テレビを見る暇も無かったが、途中経過を携帯で見てみると、3:1で日本が勝っているではないか。何度も携帯の画面を見る内に、3:2になった。なかなか最終結果が出ない。やきもき。「逆転されたのでは」と、こうなると、人間、良くない方へ良くない方へと考えを巡らす。

 

ついにやった!侍ジャパン

 ついに出た! 「侍ジャパン、世界一!」の文字。本当に良かった。大袈裟に言えば、これからの日本の野球界にとっても、日本の子ども達にとっても良い、大事業をやてのけた。

 私と言えば、今シーズンと言わず、ここ数年は、演歌に明け暮れ、夜のテレビと言えば歌謡番組一筋だった。そして翌日の新聞も、スポーツ記事は、見るのを通り過ぎ、1面、3面記事に目が向いていた。そんな中でもスポーツ関係のニュースと言えば、大谷翔平ダルビッシュ有が目立っていたくらいは分かっていた。

 たまに大きく報じられたのは、村神様の三冠王、そして巨人の4番、岡本。

 

陰?の一流選手が活躍

 侍ジャパンが稼働始めた頃、私のような野球音痴は、ヌートバーって誰? 近藤って? 吉田って? と分からなかった。日本の野球はセリーグが有名で、パリーグの近藤は知らない。そして、大リーグでも、大谷・ダルビッシュの陰で、ニュートバーや吉田は分からない、という一般人の野球界なのである。

 そんな中、序盤は、そのヌートバー、近藤、吉田が大活躍。不振に喘いだのが村上だった。つまり、日頃よく知られない選手が侍ジャパンのために大活躍したのだ。

近藤選手         ヌートバー選手       吉田選手

全員野球の神髄

 そして、準々決勝・準決勝・決勝と進む内に、本来の人気選手、村上や岡本などが活躍し出した。

 日本は全員野球と言う。全員野球とは、自己を押し殺し、皆のためにプレーする野球である。高校野球が正にそれだ。大谷がセーフティバンドをしてランナーを進塁させた。あれが全員野球の典型である。

 

黒子野球の勝利

 そして、一番のヒーローは、なんと言っても、栗山監督。準決勝の9回裏。ランナー1,2塁(1塁:大谷、2塁:吉田)の場面で、同点延長も考えられたが、ここで、吉田に代え足の速い周東にランナーを変えた場面。ここで村上が二塁打を打った。大谷は帰ってきた、同点。ここでもし吉田だったら残って、ランナー2,3塁になったかもしれない。そうなったら、その後の展開はどうなったか分からない。

 そして、次のヒーローは、ダルビッシュだろう。目立つことをやることは出来たはずだが、若いチームのために黒子に徹した。アメリカ野球は、歌舞伎に例えれば ”大見得野球”。 ”黒子野球”(=全員野球)が ”大見得野球” に勝ったのだ。

 そして、それが日本野球だ。