ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

遠出

 遠出と言っても、約1時間電車に揺られ、水戸市の眼科に白内障の手術前検査に出かけた。車では近場の30分圏内にはよく行くが、電車での外出はしばらくぶりである。世の中、この2,3年で変わったかなと色々見まわしたが、そんなに変わっていることはなかった。

 

電車内の様子

 病院の予約時間の都合で、昔乗った通勤・通学電車に乗ったが、昔のように混まないのが変わったといえば変わったことか。学生も少なければ、会社員も少ない。我々が会社員で通勤している頃は、この電車は結構ぎゅうぎゅうに混んでいたもの。何がどうなって少なくなってしまったのか。学生が少なくなったのか、会社員が少なくなったのか。そういえば、私が勤めていた会社も身売りして別会社になったのも利いているのだろうか。

 

スマホの時代

 昔から気になっていたが、スマホの時代になり、会社員も高校生も、みんなスマホをいじっている。昔なら女子学生の声が、電車内のあちこちに浮遊していたが、今や、シーンと静まり返った電車内。変われば変わるもんだ。友達同士の会話がない、会話の少ない友人関係というのは、将来、悪影響を及ぼさなければよいがと余計なお世話。話をすることで、相手の気持ちとか、性格とかの洞察力が養えるものという気もするが。

 左隣の女子学生を見る。何やら漫画のキャラクターなどが画面にあり、何かを入力している。勉強はしていないようだ。目の前に立っている女子学生を見る。本を見ながら何やら勉強している。いた、いた、昔よくいた学生らしい学生が。何やらホッとする。

 

静かな電車内

 それにしても、車内は静かである。どこからも話し声が聞こえてこない。乗客同士が話をしないのだ。コロナのせいか。もっともスマホをいじって話するなんて器用な人はいないだろうから、今どきは、車内ではスマホをいじるもの、話はしないものと決めているのかとさえ思える。

 隣の会社員らしき男性を見る。日経の「私の履歴書」を見ている。そういえば、20年も前に、一時このファンになり、よく読んでいたものだ。まだ、続いていたかと懐かしくなる。昔の会社員は、皆そうだった。本を読むか新聞を読むかだった。

 

到着ホームで

 水戸駅に着いた。ホームからエスカレーターを使い改札口に向かう。ここで、おやっ、と思うことがあった。昔だったら、エスカレーターの乗り口で四方八方からの乗客が我先にと乗り口に向かったものだが、そうした競争はない。進む人は乗り口へ進む。列に入れない人は、待つ。実におとなしいものである。単に物分かりが良くなったと捉えたらいいのだろうか。

 

歩いて病院へ

 改札を出て、病院までシャトルバスも出ているようだが、1時間に一本ということで、50分位時間がある。歩いて行こうかと考え、病院へ電話して、歩いてどの位かかるか聞こう。電話したら受付の女性らしき人が応対してくれた。「今からそちらに行きたいんですけど。10時から予約が入っているんです。今水戸駅なんですが、歩いたらそちら迄どのくらいかかりますか?」「シャトルバスがありますけど・・・」「分かっていますが、1時間に一本なのでまだ1時間弱あるので歩こうかと思っているんです」「歩いたことないのでよく分かりませんが、1時間まではかからないと思いますが・・・」というような会話をして、水戸駅から歩き出した。

 

知らない街を歩くのも・・・

 あちこち眺めながら歩くのも楽しいもんだ。歩く時間を確保する意味でも一挙両得である。外国人が自転車で通り過ぎる。曇りだというのに傘をさして歩いている女性が結構いる。私の地元ではそんな人はいないなー。都会?の人は、こんな曇り空でも日傘をさすんだ、なるほどと思いながら歩く。水城高校の前を通って、と言ってたな、と高校の前を通り過ぎる。なんか右足がおかしい、足元を見た。すると、靴の下底と本体の間に亀裂が入り剥がれそうになっているではないか。まだ、歩き出して、10分というのに、あと、40分も持つかなーなんて考えながら、右足にあまり力を入れないようにして歩く。歩くスピードが落ち、結果的に1時間と5分かかってしまった。汗が噴き出した。

8000歩歩いたことになった。

              (つづく・・・)