ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

シリア難民2

   昨日の続きである。シリア難民の話を続けたいと思う。

 

相手は古いパソコン、こちらは携帯での交信

 シリア難民女性との交信が始まった。何度も言うが、詐欺か、そうでないか分からぬまま交信を続けたのである。きっかけは「日本語を学びたい」から始まったのは昨日のブログで書いた。そして、相手は父親から譲り受けた古いパソコン、こちらは携帯での交信が始まったのである。ただ、相手は身元も明かさず、時々送られてくる彼女の写真(本物かどうか分からない)とメッセンジャーの宛先だけであり、こちらも相手に知れているのは、メッセンジャーの宛先だけである。

 

難民の暮らしぶりを探る

 こちらも「難民とはどういう暮らしぶりをしているのか」に興味があり、四方山話から話し始めた。というのも、日本語の勉強をしようと次から次へと資料を送ったら、ゆっくり勉強したいというので、日本語の話ばかりするわけにいかず、そうなったのである。

 難民キャンプというのは、テント生活であり、食事は日に2回から3回支給される。そして電気・水はタダで支給され、洗濯も出来る。また、お金があれば、モノを買うことも出来る。しかし、お金がないので、手持ちの貴金属などを売ってお金に換えるか、時々もらえる少額のお金でモノを買うか、であるらしい。

 

日本へ行きたい

 そして、彼女の口から、「難民生活は酷いので逃れたい」と言う言葉が度々出るようになった。決してお金のことは言わないが、詐欺だと思えば、これは常套手段であろうる。そこで、その口車に乗ってみた。「日本に行きたい」と言っていたことから、「日本へ来るにはいくらかかるのか」と聞いてみた。すると、60万円かかるというではないか。「えっ」と絶句した。嫌に吹っ掛けたものだと。

 でも冷静に考えてみれば、通常時のように飛行機で日本へとはならないことは確かで、誰かの先導で、国外にまず出てて、その後、そこの飛行場から日本への便に乗るに違いない。パスポートも必要だし、ビザも必要になる。そうした事情を考えれば、詐欺でなくてもその位はかかるかと考え直した。

 

お金を出すつもりはない

 しかし、ここで、「私はお金は一銭も出すつもりはない」と言い渡した。すると、意外と固執するわけでもなく、「分かった」という返事。それからしばらくは、また四方山話が続く。キャンプのテントが壊れたので今修理してもらっているなどと言う話もする。もしこの話が、詐欺だったら、次の話が来るはず、と思っていた。

 すると、とうとう、次にやってきた。

 

次の要望

 「あなたを信用できるか」と聞いてきた。返事はこちらからしないでいた。すると、「私は、あなたを信用するからこういう話をする」と前置きして、携帯の3画面でも表せないくらいの長~い文章を送ってきたのである。

 まず、その背景から説明が始まった。要約すると、

 

背景

「父親は兵士、母親は実業家で働いていた。ところが内戦の戦況が悪くなり、父親は財産を全て現金に換え、トルコへ家族で逃げようという話になり、全て資産を現金に換えた。そしてそれをシリヤの銀行からトルコの銀行へ送金しようとしたら、銀行が戦争で使えなくなった。やむなく、現金を箱に入れ、トルコの輸送会社に預けた。」

「その直後、父親・母親共に戦争の被害に遭い、亡くなり私(娘)が残った。そして、私は、難民生活を始めるようになった。」

 

最後の要望

 そして、いよいよ本題の要求である。「私には、両親ばかりか親戚もいない、孤児である。だから、あなたを信用するから、私の要望を聞いて欲しい。あなたは、私の頼れる最後の人だ」と言うのである。

 その要望と言うのは、今現在、トルコの輸送会社にある箱の中の現金を利用するという方法だった。紙面も無くなったので、ここから先は次回に、、、。

   (次回に続く、、、)