五輪汚職事件
連日、何百万、何千万という金額が新聞紙面を賑わす。数十万のお金だってままならない年金生活者の身にとっては、心理的に辛いものがある。
五輪汚職事件である。
未だ、真相は確定していないようだが、右図のような色々なルートがあるらしい。そして、今日の新聞には、今までの3ルートに加え、4ルート目が報道されているのだ。
どこまで広がるのか、皆目見当もつかない。
シリア難民
一方、昨日のブログでも書いたシリア難民の話である。日本では、シリアに限らず、難民に対する資金援助の話がコマーシャルにまで出てくる。あの痩せこけた子供がじっとこちらを見ている映像と共に出る資金援助のコマーシャルだ。
現在コンタクトを取っている難民に日本語を教えようとしているが、話の中でキャンプでの生活の話になり、食料ばかりでなく、女性として辛い毎日を送っているらしく、日本でなくてもいいので、一日も早く脱出したいという。
難民の数は、660万人と下の右図に書いてある。
シリアからの脱出には、、、
脱出するとしたらどこへ脱出したいのか聞いてみたところ、トルコだという。理由は
お父さんが残したお金や看護婦としての資格証明書などがトルコの銀行に保管されているという。そこで、トルコまで脱出するのにいくらかかるのか尋ねてみると、何と、日本円(1ドル145円換算)で60万円だという。地図にあるように、隣の国なのに余りの高額に驚いた。シリアとトルコの国境周辺は一番危険な場所であることから、その途上、安全にトルコに逃げ込むには、それなりの費用が掛かるということなのだろう。
理由を聞いても彼女自身分からないという。
八方塞がりの難民
難民の中から彼女だけが脱出できるのかどうか、それは分からないが、いずれにしても、お金はないので脱出できないわ、毎日のキャンプ生活での食料、そして生活環境は劣悪でも脱出できないわの八方ふさがりの状態なのである。
お金を一時的に借りて、脱出後に働いて返すなどの話も出たが、こちらも年金生活者の身、無い袖は振れないので、丁重にお断りした。
お金の価値、人間の価値
冒頭の、五輪汚職事件ではないが、口先三寸で、何百万も何千万も手に入るなら、こうしたお金を、難民を救うために使って欲しいものだ。
もっとも、こういう人間は私服を肥やすためなので、人のため、世のため、ましてや他国の難民のためには、一切お金を使わないだろう。
こうしてみると、お金の価値、ひいては人間の価値とは、いったい何なのかを考えてしまう。