ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

 寂れた田舎駅。茨城県の最北の町の1つの駅だ。常磐線である。かっては、常磐炭鉱で栄え、その後廃坑になった。廃坑になる少し前から、「練炭工場」という名前で駅前に工場があった。正に、その時期に我々の少年期があった。もう60年以上前の話である。

かって栄えた駅構内(左側の雑草部分に、何本もの引っ込み線があった)

 その当時は、石炭の積み出しのため、引き込み線が何本も引かれていた。その引き込み線の線路も数十年前には撤去され、今では、ごらんのような雑草が生い茂っている。

 高校時代には、モクモクと白い煙を吐き出す機関車が列車を引っ張り、沢山の高校生、会社員が利用した活気ある駅だった。ところが今年になり、その駅にも駅員がいない無人駅となった。常磐線では、県内初めての無人駅ではないかと思われる。最近では、駅前にある市役所の出張所閉鎖の話も出ている。我が家を見ても同様だが、殆どの家は子ども達が家を出て、都会に住んでいる。市の人口も数年前まで4万人を超えていたが、今年辺りからとうとう4万人の大台を割ってしまった。

 この歳になって、汽車で通った車内を思い出すから不思議である。高校生は特に客車と客車の連結器のいわゆる”デッキ”と言われるところに陣取るのが普通だった。連結器の上だから当然ながら上下左右大きく揺れる。また、汽車がトンネルに入ると、白い(黒い)煙が、このデッキ内に充満する。そんな所で通学をしていたのだ。

 

 話が変わって、昨夜、恒例の今年の視聴者が選ぶスポーツニュースをやっていた。

WBC世界一、大谷大活躍(左:グローブを投げる大谷、右:トラウトを三振にした瞬間)

 一位は、当然、WBC勝戦だろうと思ってみていたが、やはりそうだった。大谷が、トラウトを三振に切って取り、マウンド上で大谷が、帽子を空に向かって投げ、グローブまで空高く投げ上げる姿は、今でも脳裏に焼き付いている。

 あのとき以来、テレビの野球中継を見なくなった。画期的と言える。ジャイアンツファンというか、ジャイアンツの試合の中継があると必ずと言っていいほど見ていたが、あれ以来、プロ野球中継を一切見なくなったのである。理由は分らない。日本のプロ野球が面白くなくなったのである。当然ながら、ソレまで見ていた新聞のプロ野球紙面も見なくなった。一流の素晴らしい試合を見たら、日本野球がつまらなくなったのかもしれない。

 

 今年もあと一週間だ。2023年は、体調面で、ここ最近では最悪な年だった。ただ、孫が2人増え、そういう意味で良い年でもあった。完璧な体調というわけにはいかないが、健康で毎日を送れることに感謝したい。