ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

東南アジア化

 昨日は久しぶりに野球をテレビで見た。昨年のWBC以来の出来事である。大谷がトラウトを三振に打ち取り、喜びをグラブを高く放り投げ、両手を挙げて表現するシーンは、今でも脳裏に焼き付いている。あれ以来、大谷に興味を持った。

2024年大リーグ開幕戦   王貞治本塁打数世界一     長島天覧試合で本塁打  

 戦後の昭和ベビーブームに生まれた我々は、ON砲のジャイアンツを思い出す。上記の写真は、王選手の756号の世界一記録を達成した時や長島の天覧試合での本塁打を打ったシーン(新聞より抜粋)を思い浮かべる。

 そして、今は、大谷・ダルビッシュがその復刻版である。大きく違うのは、日本のプロ野球アメリカのプロ野球の違いである。野茂選手がアメリカ大リーグで活躍した頃は、よそ者としての大リーグの日本選手だったが、今や完全に大リーグの選手になりきっていることであり、米国人も日本人と同様、大谷選手のファンが一杯という点である。そして、昨日は韓国で大リーグ開幕戦が開かれ、多くの韓国人、大谷ファンが殺到していた。

 今から30年前、20年前、15年前まで、世界の国々を訪問して仕事をしてきた。3,40年前は中近東、そして3,20年前からは東南アジアに出張を繰り返した。

 そして、トランジットでシンガポールやバンコック、香港等の空港に降り立ったモノだ。そして、仕事で訪れたそうした国々では、モノが安いと色々な買い物やレストランでの食事に夢中になったモノである。

ここ30年の円相場

 それが、この10年ほどで全く逆方向になっており、日本での外国人観光客が多くなっていることである。アジア人は別として、米欧の人たちは、我々が米欧を訪問するように ”遠い国” のはずだが、日本の観光地を沢山の人が訪れている。そして口々に言うのは、自国で食べるより食事が安い、お土産物が安いと言うのである。

 上記にここ30年位の円相場を記載した。今の150円/ドルは、約35年前と同じレベルであり、日本の商品が安く感じるのも理解できる。政府やそれぞれの観光地の努力で観光客を誘致する運動が展開され、それが功を奏した結果ではあろう。

 長い間、諸外国を眺めてきた我が身としては、何となく、30年前、40年前の東南アジアに日本がなったような気がしている。言ってみれば先進国から後進国になりつつあるような気がしてならない。気のせいなら良いが・・・。

 国会を眺めても、”裏金、裏金” と国をどうするかの議論が殆ど無いまま、国の予算が通過してゆく。最高議決機関と言いながら、国会議員は何をやっているのか。生活レベルが「東南アジア化」する前に、対策を考えてほしいものである。スポーツの世界では国際化が進んでいるが、国会議員の国際化は何時になったら出来るのか、興味深い議題が増えた。