ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

自民党総裁選

 今、テレビを点けると、連日「総裁選」。新聞を広げれば、「自民党総裁選」だ。

 

自民党総裁

 菅総理が退陣表明したことで、候補者が名乗りを上げたのである。岸田文雄(岸田派)、高市早苗(無派閥)、河野太郎麻生派)、石破茂(石破派)、野田聖子(無派閥)が、今のところ立候補するとみられ、岸田氏、高市氏は、既に立候補を表明しており、河野氏が、今日、立候補の表明が予定されている。既に立候補表明した、岸田氏は、自分の派閥が後ろ盾だが、高市氏は無派閥であっても、安倍元総理が後ろ盾になっているようで、安倍氏の所属する細田派の一部が応援しているようである。そして、今日、立候補予定の河野氏は、勿論、麻生派の一部が後押しではあるが、各派閥の若手も後押しをしているようだ。

 

各候補の人気

 世論調査で各局が人気調査をしているが、調査によって多少の変動はあるようだが、河野氏、岸田氏、石破氏の順位のようだ。河野氏は、若いということで、各派閥横断的に、自民党議員からも人気があり、同時に、国民からも人気があるようである。岸田氏は、堅実派としての人気により、年配の方々の人気もあるようである。一方、石破氏は、過去に4度、総裁選に立候補しているが、いずれも、国会議員票で大きく他候補に引き離され、落選している。ただ、国民の人気、そして地方自民党員の人気はすさまじく、他候補を全く寄せ付けていない。

 

総裁選後の衆議院選を睨んで

 総裁選の後の衆議院選を睨み、誰が総理で戦った方が、自民党議員として有利かを国会議員は当然考える。その場合、古株議員はしっかりと地盤があるので、誰が総理でもそれなりの票を集められ問題ないが、若手議員にしてみれば、総理が誰になるかで、当確に大きな違いが出るためである。若手議員は、人気のある河野氏、国民に人気のある石破氏になって欲しいところだが、各派閥は、石破氏だけは止めたいようである。また、河野氏もこれで総裁になってしまったら、古株議員、特に派閥の長にしてみれば、今後、世代交代が進み、自分が埋もれてしまうということも懸念され、岸田氏で、という選択もあるようだ。

 

国民に人気の石破氏

 昨日、TBSで石破氏をお呼びして、色々な質問をしていた。まだ、立候補表明していない石破氏の去就がマスコミとしては気になるからだ。色々な噂が飛んでいる。司会が色々な側面から質問を投げかける。すると、毎度のことだが、ゆっくりと、素人でも分かり易いように丁寧に説明を始める。あの強面のままでである。実に外連味のない説明である。これが、国民受けするのだろうと容易に想像がつく。同席した、コメンテーター諸氏も、非難や揚げ足を取る場面が一切ないのである。安倍元総理の桜の会をはじめとした疑念は、明確に、「説明不足」と切り捨てる有様である。コロナ対策は・・・と、正に「立て板に水」のごとくである。

 

政治家ではなく政治屋

 石破氏の話を聞いていて、今の政治家は大分前から政治屋になってしまっていると感じた。つまり、誰と徒党を組んだら、自分が政界で存在感を維持していけるかに奔走しているのである。石破氏のように、国民のために、日本のためにと大上段に構えて正論を言えば、他の国会議員から嫌われてしまうのである。そりゃそうである。安倍さんだって、今さら折角収まりかけている疑惑をもう一度掘り起こしてもらいたくないと思っているはずだ。一方石破氏は言う。「人間一人が亡くなっているんですよ。その疑惑をはっきり国民に説明しなくていいはずがないでしょう」と。

 

世の中渡るには・・・

 よく若い人に言うことばに、「そんなことでは、世の中を渡っていけないよ。少しは融通も利かせないと・・・」がある。生真面目な若者に向かって言うことばである。今の政治屋は、臭いものには蓋をし続け、美味しいものには扇風機で香りをまき散らし続けるのである。こんな政治屋のような融通ではない、融通を、若い人たちには期待したいものである。こんなことを言っている私も、融通の利かない堅物かもしれない。

    (つづく、・・・)