ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

嘘よ(うそよ)、、、

その頃の私

 今日(2022年9月28日)で、中国と国交正常化して50年だそうである。「もうあの時から50年経ったのか」という心境である。その頃、やっと会社へ入社して、最初に海外出張をした年でもある。中近東のアブダビ原油生産用ヤグラ(リグという)間の海底ケーブル敷設に出張したのである。当時、中近東の国々では、原油の採掘が盛んに行われていた。

 

国交正常化の立役者

 日中国交正常化には、あの田中角栄元総理が大いに関係し、独り舞台だった。当時の写真を探したら、下記のようなものがネットにはゴロゴロしていた。

当時の中国首脳(周恩来元首相と毛沢東元主席)と田中角栄元総理

 テレビでは関係番組が組まれた。共同声明文の作成には大分手を焼いたらしい。その中でも、日本としての第二次世界大戦の謝罪についての「謝罪の仕方・文章」についても報道していた。その「迷惑事件」というは、余りにも有名である。この時の立役者は、日本側、大平正芳そして中国側は周恩来首相だそうだ。あまり表に出てこない毛沢東主席は周恩来に全て任せていたらしい。

 

その後の中国

 以下の文章は、日経ビジネスからの抜粋である。

『上海から帰国の途に就いた大平は、隣に座った森田(秘書官)にボソッとつぶやいた。「この国は30年もたてば、大変な国家になるぞ」。それは、良い意味にも悪い意味にも聞こえた。

 「経熱」によって日本の政府開発援助(ODA)を受けた中国は経済基盤の脆弱性を克服、21世紀の到来とともに世界貿易機関WTO) 加盟が認められると、急速な経済発展を遂げた。2001年に日本の3割だった中国のGDP国内総生産)は、今や日本の3倍超になった。日中国交が正常化した半世紀前に比べると、日中の力関係は構造的に逆転した。

 経済面ばかりではない。魔性の権力との距離感を知らぬ習近平(シー・ジンピン、国家主席)率いる中国は、覇権主義的行動をますます強めている』

 

中国の高度成長

 上述したように、正常化後の中国の発展は凄かった。1980年代、90年代と、日本企業は安い賃金を求めて、中国への進出を決めた。同時に、日本の技術がどんどん中国に渡った。それを糧に、中国企業もどんどん大きくなった。日本の技術を使った模造品も一杯出回った。

 かって日本が、モノ造りにおいて、「モノ真似の旨い日本人」と揶揄された、その中国版である。そういえば、第二次大戦のきっかけになった旧日本帝国主義の外国への侵略も、今、ロシアがやっている。なにか、わが身を見ているような気がしてならない。

中国との関係を左右する現代政治家

今後の日本

 外交手腕があった安倍元総理も亡くなった。バイデン・アメリカ大統領、習近平・中国国家出席、そして、岸田総理が、これからの世界、日本を担う。

 かって、大平がつぶやいた「30年もたてば、大変な国家になる」と言える国家はどこなのか。「米中そしてその他の国家」。「その他」に日本も入ってしまうような気がしてならない。

 今日の読売のコラム「編集手帳」に、「予想」を逆から読めば、「嘘よ」だそうだ。是非、この予想も「嘘」であって欲しい。