ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

自動車免許更新に伴う、高齢者講習

認知機能検査と高齢者講習

 昨年末から、自動車免許に伴う高齢者講習を受けた。1回目は認知機能検査と言われるもの。費用は1100円。続いて、2回目は高齢者講習と言われるもの。費用は6600円と高額である。

 認知機能検査というのは、例えば、いくつかの絵を見せられて、その後、関係ない質問を受け、気をそらさせた後に、どんな絵があったか覚えているものを書きなさい、といった記憶力を測る検査である。

 

免許更新に必要な書類

 そして数日前に受けた「高齢者講習」。視力と視野の測定を受け、その後、実際の運転をする講習である。

最初に来るお知らせ(受ける順番が記載)      最終的に取得する書類 

 上の写真は、最初に75歳の誕生日が近づくと左の通知が公安委員会から届く。真ん中の手続きの流れがポイント。受ける場所は近くの自動車学校(教習所)。

 つまり、認知機能検査と高齢者講習を受け、その結果の証明書を受けた自動車学校から受け取り、警察署に提出し、今まで免許更新時にやる検査を更に警察で受け、免許更新を受けるということである。つまり、75歳以上になるとこの二つの書類が必要になると言うことなのだ。左:高齢者講習修了証明書 右:認定認知機能検査結果通知書

 

高齢者講習の重要性

 視力と視野の検査は、免許更新には関係ないという。結果がどうあれ、その結果が警察へ行くわけでもないし参考までにやるのだそうで、”誰のために?”という疑問が残る。しかし、「高齢者講習修了証明書」にあるように、こういった教育が必要ということなのだろう。それと、あえて良く言えば、高齢の運転者に、「視野とか視力というものが重要なんですよ」と再認識させることが必要なんだろう。

 

実車運転技術

 一番疑問に思ったのは、試験官が同乗しての自動車の運転である。僅か5分程度の運転だった。自動車学校のコースを2週ほど回るコース。信号と一時停止しかなく、s字コースやクランク、車庫入れ、坂道発進縦列駐車などの基本の運転技能検査は皆無だった。

 これもいいように解釈すれば、試験官の方が受講者との会話内容やちょっとした仕草などで、異常がなければ由とする試験なのだろう。

視野・視力の検査結果             配られた参考書       

 

配られた検査結果と参考書

 上記の写真で、左の2枚(重なっている)が「視力測定結果票」と「視野測定委結果票」である。これは免許更新には必要ない結果票である。そして右側は小冊子である。

 その現場で同じ講習受講者と話した。「こんな小冊子もらっても、ここでパラパラめくり、家に帰ればどこかに置いて、そのうち捨ててしまうもんね」。

 

相変わらずの日本社会

 つまり、5分の実車運転検査も悪く言えば、”規則があるからやる” という悪癖に相当するような気がしてならない。6600円という講習代にしても、5,6人の講習受講者を相手に、1人で2時間では高すぎやしないか、恐らく、自動車学校も国なり公安委員会から一人頭いくらという入金もあるのだろう。結局、こうした規則を作り、利益を得る人たちがいることになるのかと、相変わらずの日本社会だと変に納得した一日だった。