ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

世界おもしろ昔のはなし(75)(メードの話④)

メードとの出会い

 メードの話も、これが最終回である。一人目のメードは首にした。そして、二人目のメードの話である。マニラから北西部の方向に数時間行ったところに、昔、米海軍基地だったスービックやクラーク空軍基地があったアンヘレスなどの町がある。そこに一泊ゴルフだったかで行った夜、パブに行き、そこで働いていた女性を、メードをしないかと誘ってみた。すると、田舎から出て、大都市マニラで働いてみたいと思ったのだろう。三つ返事で「Yes」となった。

 

またもや、事件発生!

 前回書いたように、当初は、英語も通じるし、姿かたちもマアマアの若い女性だし、楽しかった。ところが、またまた、事件が起こったのである。

 領収書とお釣りの合計が渡した金額には合っていたが、領収書の中身に訳のわからないものが混じっていたのである。マクドナルドの領収書が入っていた。聞くと、お腹がすいたので、昼食代わりに食べたと言う。ここで、食事付きの給与と言っても、外食ではなく、食材を買ってきて、自分で作り食べるのは良いが、外食の場合は自分のお金を出して買うようにと説明をした。

 

自分の小物を買うメード

 今度は、次に持ってきた領収書の中に、女性の下着などが入っていた。ここで、昔の領収書を調べてみたら、私物と思われる品物の買った領収書がゾクゾク出てきたのである。それらを、見せて説明をした。余りしつこく言うものだから、本人が辞めたいと言いだした。当方も、嫌気がさしてきた頃だったので、相手が言いだしてきたのを幸いに辞めてもらうことにした。パブなどで働いている女性は、比較的給与が良く、労せずしてお金が稼げることから、メードなどの仕事には向かないのだ。当初は、マニラでの生活を夢見て、メードとして働きたいと言ったものの、実際に働いてみるとつまらなく給与も安い事が現実となり、こうした女性には耐えられなかったのである。

 

小さなポシェットが大きなバッグに変身

 辞めて帰る時に見送ったら、またまたビックリである。大きなバッグを2個両手にぶら下げて帰るではないか。しかも、彼女が使っていた大きな枕を持って、「これ貰って行って良いか」と聞くので、(こっちのお金で買ったものだが)そんなもの使う訳ないので、当然ながら、持って帰って良いと言ったら喜んで持って帰った。

 この子は、メード稼業を始める前、私のコンドミに来た時、小さな、恐らく下着1枚位しか入らない位のポシェットのようなバッグしか持って来なかった女性だ。それなのに、辞めて帰る時は、1個持つにも女性では大変だろうと思うような(運動部の学生が持つような)大きなバッグを2個である。僅か、数か月で、こんなにも私のお金で買ったのかと、怒るのも通り越して呆れてしまった。

 

もう止めた! メードはコリゴリ

 こんな二つの事件があり、以降、メードを雇うのを止め、自分で全てすることにした。お陰さまで、洗濯も掃除も、料理も、自分で出来るようになった。特に、料理については、目から鱗だった。料理については、別項で述べたい。

 若い子を雇おうとしたので、このような問題が起こった。メードは、年季の入ったおばさんが良い。でも、部屋は別とはいえ、同じ屋根の下で住むとなると・・・。

 ともかく、これらメードとのトラブルは、マニラ市内にいた最初の1年の間に、まったくタイプの違う二人のメードを経験したことになり、もうコリゴリとなったわけで、以降5年近く、自炊生活が始まったのである。

       

次回は、マニラにあるレストランについて書いてみたいと思う。

             (つづく、・・・)