ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

まだまだ強くなる

藤井聡太四冠なるか

 藤井聡太三冠が、四冠目の竜王戦に挑戦中である。1勝した後の2局目が現在行われている最中だ。三冠取得が19歳1ケ月で、歴代の三冠取得者の最も早い羽生善治永世名人の22歳3か月を大きく破ったという。もし、四冠ともなれば、なおさら、すごい記録になることは確かである。

 

年功序列

 数日前に、日本の年功序列について著名な女性評論家がいろいろ話していた。あまり政治的番組は好きではないので聞かないが、他に番組がなかったこともあり、あまり好きな(顔かたちが)女性ではなかったが、この評論家の言葉に思うところがあり、ついつい最後まで聞いてしまった。女性の場合、顔かたちで判断したり、聞いたり聞かなかったりするのは、この歳になるとしかたない。どうせ見るなら好きな姿かたちの評論家の話しや歌手の歌を聞きたいと思うのも許していただけるだろう。

 

年功序列はいつから?

 年功序列は、いつから始まった?という視聴者からの質問がきっかけで、この評論家の持論が展開された。今まで、私自身、年功序列の善悪についてまじめに考えたことはなかったが、ネットを調べてみようという気になった。

 我々世代は、年功序列の真っただ中だった。それには、社会の状況がマッチしていたという理由があるらしい。まず、大きな理由は、当時の田中角栄首相が日本列島改造論という本を出し、高度成長が騒がれ、団塊の世代が社会に出だしたということである。若い労働力をたくさん安く使える(働いてもらえる)という条件になったのだ。

 

年功序列制度の変遷

 こうした年功序列は、安い労働力という企業側の思惑ばかりではなく、我々働く側にとっても、手に職をつけ安定的に働けるというメリットがあった。当時、職はいくらでもあり、自分の子供が成長するにつれて、給与も上がり、家計も経済的に安定できたのである。そして、そうした年功序列は、会社への帰属意識を高め、離職率も低いというメリットもあった。その子供の時代、すなわち団塊ジュニアの時代に入り、入社し、役職も上がり給与も高くなり出して、企業経営を圧迫し出したのである。

 

年功序列の見直し論

 そこで、企業経営としては、もう年功序列制度はやめにしようという議論が出てきたという構図だろう。更に、最近騒がれている、非正規雇用者が増加し出して、賃金格差が顕著になるにつれ、やはり年功序列の弊害だという意見が出てくるようになった。

 年功序列には、いろいろな問題点がある。先ほど挙げた人件費高騰の問題、先日のノーベル賞で話題になった日本人研究者、人材流出問題。これは、研究環境だけにの問題ではない。年功序列により、能力のある人でもある程度の年齢や職歴による給与以上の報酬を受け取れないという不満問題である。そして、もう一つは、企業側のリスクに対して、誰も責任を取らないという、愛社精神の欠如の問題である。

 

年功序列に代わる制度

 年功序列の「タガ」が、団塊ジュニアの時代から徐々に弱くなってきている。その成果が、東京オリンピックでの若者の活躍であるとも言えそうである。今までなら、先輩が先輩面して新人が活躍できなかったという風土が変わってきたということなのだろう。かといって、今の日本に、成果主義一辺倒もソグワナイという気もする。経済評論家や政治家などもいろいろ考えていると思うが、ぜひ、日本に合った成果主義のような、若者・能力のあるものが活躍できる制度を考えて頂きたいものである。

 

まだまだ強くなると藤井三冠

 冒頭の藤井三冠自身は、「まだまだ強くなる」と自身、言っているようである。今までだったら、「若造が小生意気な」と言われそうだが、社会風土の変化や彼のキャラクターもあり、国民からは好意的にみられているようだ。ぜひ、八冠まで頑張ってほしいものである。

       (つづく、・・・)