ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(27.フィリピンのゴルフ①)

「するゴルフ」から「楽しむゴルフ」

 会社を辞めてから、周りの方々に勧められるままに、ゴルフを続けてきた。一方、会社に在職中は、ほんのお付き合い程度にゴルフをやった。「楽しむ」ではなく「やった」なのだ。しかし、在職中の最後の5年半は違った。場所は、フィリピン・マニラ近郊。ここでは「楽しんだ」のである。理由は簡単。他に楽しむことがなかったからである。

 そして、帰国して、退職し、一時「やった」が、今では全くやっていない。クラブセットも倉庫奥深くしまい込んであるが、ゴミに出すのも、何となく気が引ける。いまだに、静かにお眠り頂いている。

 

可愛い、若いキャディ

 今回は、その楽しんだフィリピンでのゴルフを話題にしたい。もうフィリピンを離れて10年以上経つので、今はどういった状態になっているのか分からないが、当時の状況を書くので、差し引いて考えて頂きたい。

 一般的なゴルフの話。日本に比べ、距離が長いのが特徴。グリーンはそれほどややこしくない。カートではなく、キャディが付き、キャディがゴルフバッグをキャリーに載せて運ぶタイプである。しかも、キャディは20歳そこそこの若い女性。既婚者・未婚者・子持女性など様々だが、25歳は越えていないだろうと思われる女性である。当然ながら、毎日外歩きなので、色は黒い。 朗らかで、話は好きだ。

 

ゴルフ好きの日本人

 私たち日本人が行くゴルフ場には、他の外国人は殆どいなかった。別に一か所だけのゴルフ場だけではない。10か所程度は行ったが、全てがその有様なのだ。ということは、他の国の人たちは、フィリピンでゴルフをしないか、ゴルフ好きなのは、日本人だけなのかもしれない。日本で、ゴルフは一種の”余裕のステイタス”になってから久しい。我々がまだ学生だった頃、休日にゴルフに行く、と言えば、一種の準上層階級だった。ここで「準」と付くのは、本当の上層階級はそうではなかったような気がする。一種の背伸びしていただけだったように思う。今、ゴルフをしている人を見て羨ましくは全く思わないが、昔は、ゴルフが出来る身分に憧れたものだ。

 

指名制のキャディ

 まず、最初にびっくりなのは、順番にキャディが宛がわれるのではないこと。指名制なのだ。自分が好きなキャディを指名するのである。だから、ゴルフ場に行くと、ゴルフバッグを差し出しながら、「キャディは?」と聞かれる。お好みのキャディがいれば、「・・・」と答えれば、後は、1番ティで待っていれば、ゴルフバックを引いてやってくるのである。従って、キャディとは、次回はいつ来る、といった約束をしておくのである。こういった交信は、携帯電話ショートメールを使ってやる。

 

ロッカールーム

 ロッカールームも当然ある。受付でロッカーキーを渡され、義替えを済ませるのであるが、貴重品は入れないことだ。何百回もやったゴルフで、たった一度だけだったが、ロッカーに置いたバッグから現金を抜き取られたことがあった。この時は、怪しい人物はすぐ分かったが、証拠がないので泣き寝入りだった。しかし、殆どのケースでこんなことはない。よく考えれば、5年半、毎週、土・日、週2回必ずやったゴルフ。完全な楽しむゴルフなので、これだけやっても、ある程度上達するものの、そんなには上手にならないものだ。2回×42週=84回。更に、長い休みなどは必ずやるので、年100回のプレーはしていたろうと思われる。

 

紳士のスポーツ、ゴルフ

 服装のマナーで反省したことがあった。普段、半ズボンにTシャツ、サンダルが定番のフィリピン人を見てきたせいか、いい加減な服装でもいいのだろうと、勝手な考えで、ゴルフに外国からのお客を誘ったことがある。受付にラフな格好で行ったそのお客に、長ズボンに襟付き服を要求された。お客は、売店で襟付き半そでシャツを購入し、ズボンをはいて、ティグランドに立った。そこで再度注意を受けた。ズボンがジーパンだったのである。結局替えが見つからず、その日のプレーを断念したことがある。

 やっぱり、ゴルフは紳士のスポーツなのだ。

   (つづく、・・・)