ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

フィリピンの魅力(42. ”当たり前”が、違う)

元凶は、政治?

 大分、フィリピンの話題を書かなかった。まだ、書きたいことがあるので、時々、続けたいと思っている。

 全ての元凶は、貧困と教育だと思っている。教育もお金がないので行けない、という事情から考えれば、もとを正せば貧困ということになろうか。また、貧困だが、これのもとを正せば、政治ということも言える。

 

ビックリ仰天

 つい最近、フィリピンの女性からメールが舞い込んだ。もうフィリピンを離れて10年以上経つのにである。帰国当初、10年以上前になるが、その時もメールが来たことがある。その時以来だ。この女の子は、カラオケバーのホステスをしていたが、気持ちの良い子で、フィリピンの女性にあるまじき、金銭に、がつがつしていない女性だった。同じカラオケに、姉も勤めていた。この姉妹の家を訪問したこともある。

 当時20歳そこそこだったので、今は、30歳は過ぎていると思われる。メールで姉の動向などを尋ねると、今は、結婚して香港に住んでいるという。彼女に、結婚は?と尋ねると、まだしていない、との答えだった。

 この子と当時話していたいた時、ビックリしたことがあった。なんと、戸籍上は男になっているというのである。この話は、前にも書いたことがあるかもしれぬ。これと同様に、ビックリした一つの話題を取り上げる。

 

シャワー愛好家

 シャワーについてである。私は、夏の間というより、冬を除いては、シャワー派である。それというのも、退職間際のフィリピン赴任時、常夏のフィリピンで5年以上も過ごしたことが大きく影響していると思っている。

 湿度も高いし、もちろん気温も一年中高い。土日のゴルフはもちろん、仕事でも、車の乗っているあいだはクーラー付きなので暑くはないが、一旦、車を離れれば、それは暑い。従って、毎日、汗をかいてはクーラーで冷やし、汗をかいてはエアコンの利いた部屋に入りの繰り返しで、体中ベトベト状態。そこで、シャワーを浴びてすっきりするという生活に慣れ親しんだ。その影響もあってか、短時間にサッパリできるシャワー派になったという訳である。

 

懐かしい水シャワー

 先ほどの女性も、その姉妹たちも、家ではシャワーを浴びる。しかし、田舎から出てきたこうした出稼ぎ姉妹たちには、我々が住むようなマンションには当然住めず、安アパート住まいとなる。日本の安アパートとはレベルが違うのは当たり前だが、当然ながら給湯器なんて贅沢なものはない。従って、一年中水シャワーである。しかも、アパートの住民共用のシャワーでもある。そういう生活をしている人たちである。

 

道路脇での行水

 ある時、夕方の陽もそろそろ落ちるかという頃の話である。大きな道路を走っているとT字路に差し掛かった。左に曲がるその先の道路脇でポリバケツを脇に置き、行水をしている女性がいる。フィリピンは右側通行であるから、左折するということは、その道路の右側で行水をしていれば、道路脇ということになる。そこで、若い女性が水で体を洗っているのである。もちろん、Tシャツを着たままではあるが。つまり、タオルを水で濡らし、Tシャツの中にタオルを潜り込ませ、体を洗うというということをしているのである。恐らく、何かの都合で、アパートにあるシャワーが使えないのだろう。

 

”当たり前” が、違う

 男が上半身裸でシャワーならぬ水をかぶる姿はよく見たものの、女性がこれをやるとは驚いた。日本の女性なら、こういう環境にあったとしても、建物の陰でやるとか、人目を忍んでやるものである。性格が開放的なフィリピン女性ならではの仕業でもある。もちろん全部が全部ではないし、こうした大きな道路脇にある安アパートというのも珍しいので、目にすることはめったにない。

 しかし、貧困街ではよく見る光景なのかも知れない。それだけに、この女性にしてみれば、当たり前のことを、当たり前の場所で、しただけなのかもしれない。”当たり前”というのは、場所場所、環境環境で異なるものなのである。

    (つづく、・・・)