2022年2月22日、”2”が、6つも続く。今朝朝食時に視るテレビで、切符を買った話をしていた。発行日が印字される切符は ”記念品” として価値がある。昭和生まれの人間には、そうしたことをする収集家が結構いた時代だった。私も、記念に、今日切符を買ってこよう。
そして、2月22日は ”猫の日” なのだそうだ。なぜか? は、容易に想像がつくかもしれない。「にゃん、にゃん、にゃん」という鳴き声の語呂合わせだそうだ。ところで、「じゃー ”犬の日” は?」と調べたら、想像通り、「ワン、ワン、ワン」で、11月1日だそうである。11月11日でないのが、日本的だ。日本人は、4つ並びより、3つ並びが好きなのである。
台風一過後の高速道路
さてさて、そんなことばかり書いていると、今日のフィリピンの話題を書く紙面が少なくなってしまう。
台風一過。道路には、木々や葉っぱ、ゴミなどが道路に散乱。これらの廃棄物の片付けが大変というのが、日本での一般的な常識である。しかし、フィリピンでは、この廃棄物が燃料になるのだ。有用物だ。
フィリピンの台風被害は、毎年大きいものがあるが、意外と被害額は少ない。私は、マニラ近郊に住んでいた。そして、会社は、車で1時間超(高速道路使用)の田舎町にあった。日本のような懇切丁寧な台風情報というのはなかった。台風の中心がどこそこにあって、何時間後にどこそこを直撃、などというニュースは日本の常識であって、フィリピンでは違う。
天気予報のない台風
そんな訳で、「どうも台風がくるみたいだ」程度の情報で台風が直撃することになる。台風の直撃の数時間前から風雨が強くなるので、その時どこにいるかで、大変な目に遭うことになる。家を出る前なら、会社には出勤せず自宅待機にするが、朝はそれほどでなく、会社に出勤した途端風雨が強くなった時などは最悪である。
普通は、台風が来る前に、車で、早々に引き揚げる(早退する)ことになるが、高速道路が大変。車は止まり、渋滞の憂き目に会う。そして、地盤の高い高速道路に止まった場合はまだ運が良いが、低い所に止まった場合等は最悪である。雨水の水かさが増し、車の中まで侵入してくるのである。私は経験なかったが、同じ日本人で車の中で膝まで水に浸かり一夜を明かしたという話を聞いたことがある。
臨時交通整理員
運よく脇道がある場所を通り掛った時に渋滞に巻き込まれた場合は、当然ながら脇道の一般道路に入って、家までの道を遠回りながら進むことになる。そうした時、臨時の一般道路通過料金所ができる。勿論、公のものでなく、近くの住民が料金を徴収するのだ。理由は、あちこちに水たまりができ、木々が倒れ道路をふさぐ。そこで、車の通り道を周りの住民が誘導するのである。臨時の交通整理誘導員である。その誘導のお礼にということで、空き缶を持って通過料を徴収するのだ。
台風被害も・・・
そして、台風が去ると、高速道路も水が引き通れるようになると思ったら大間違い。道路脇の植木が道路側に倒れ一車線を塞ぐ。二車線ある道路も一車線になる。フィリピンのような常夏の国の木は木の根が浅い。従って強風で倒れ易いのだ。そこら中の道路脇にある看板が倒され、木が倒され、台風の正に爪痕である。そんな情景の中、一人二人が立ち働いている。吹き飛ばされた看板や立木の片付けをしている。何という珍しい素早い作業かと一瞬思った。良く良く見ると、周りの住民が高速道路に入ってきて、倒れた木々をのこぎりで細かく切り、家に運んでいるではないか。つまり、家で薪にするのだ。「台風が来ると周りの住民が儲かる」である。
フィリピン人は、したたかなのだ。人間力は日本人以上だ。
(つづく、・・・)