ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

中学生の高校入試問題に驚いた!

 昨日もびっくりしたことというか結構ショックを受けたことがあった。

 

外国人中学生母娘が、やってきた!

先週の土曜日、中国人親子(母・娘)が、ボランテアでやっている日本語の教室にやってきた。来年、日本の高校を受験したいという。ついては、日本語を教えて欲しいというのだ。外国人が日本の高校を受験する時には、どうしたらいいのかも分からないまま、この母娘の話を聞いた。外国人は、英語・数学・国語を受験すればいいらしい。ここまでは、まだ良かった。

 

外国人の高校入試は、どうやるのか?

 そこで、家に帰ってから、調べてみた。分からないことだらけだ。外国人の高校入試の試験問題ってどんなものなのか、日本語で書かれれている?それとも、外国人の母国語?問題自体は、どんな内容の問題? 分からないことばかりだ。そこで、自分の自治体の教育委員会で、そこの知り合いに聞いた。すると、試験問題は、普通の日本の中学校を出た中学生と同じ問題をやるということが分かった。じゃー、問題自体が読めない、意味が分からないのは、どうするの? と、また、また、問題点が生まれた。

 

難しい、英語の高校入試問題

 その問題点は、横に置いて、昨年の茨城県の高校入試問題を調べてみた。中学校と言って、侮るべからずである。勿論、簡単に解ける問題もあれば、分からない問題もあるのである。特に、英語は、半世紀前とはだいぶ違う。英語で試験官(恐らく、録音媒体)が言う会話文に答える問題があるのだ。「聞き取りテスト」という種類の問題で、簡単な会話ができる英語力がないと解けないのである。

中学生の英語の高校入試問題、一例(会話)

数学・国語も同様、難しい!

 そして、数学では、確率の問題と箱ひげ図の問題である。我々の時代には、箱ひげ図といった概念はなかった。また、英語については、こんなに難しい単語を中学校で習ったかどうか、昔は、もっと易しい単語だったような気がする。

 そして、いよいよ問題の国語である。とにかく難しい。古典の問題もある。かっては、古文と言っていたような気がする。

左:数学、箱ひげ図問題、右:国語、敬語の問題

来たばかりの外国人中学生に出来るのか?

 そこで、考え込んでしまった。外国から今月来た中国の中学校を卒業したばかりの生徒に、このような問題ができるのだろうかと。日本語を教えればできるという問題ではないのではなかろうか、ということである。中国の中学校で教える内容も、日本のそれとは違うだろう。これは、勉強の家庭教師も必要になるのではないかということである。余計なお世話とは思うが、中国で教わらなかった範囲だけでも、教えてあげないとまともに試験が受けられない。単に、言葉だけの問題ではなさそうだ。

 

核家族の影響は、孫ばかりではない

 日本の社会を考えた場合、核家族で生まれ育った子供たち。子供たちも、祖父母がいない生活だった。同時に、祖父母にとってみれば、孫が常時いない生活である。子供たちに、昔のことをと、「祖父母目線で」の発言をしてきたが、逆に、「孫目線で」考えてみると、今の祖父母は、今の学校教育がどんなに変わってきているかを理解していない。一緒に住んでいないだけに、そうした刺激、知識が欠如していることに気付いた。

 

老人たちも現実を知る機会を!

 昨日も書いたが、私たちは、たまたま現役時代から英語を使う職場・環境で仕事をしてきた。だから、余り違和感を感じない。しかし、そうした環境にないお年寄りには、会話が出てくる英語の試験は、画期的なことであり、「へぇ!」と思うはずだ。そして、英語もさることながら、数学・国語共に、半世紀前の教育内容とは大きく変わっている。「今の若者は、、、」「おじいちゃんの時代はね、、、」という前に、年寄りが、そういったことも理解する必要があるかもしれない。

 

 そんなことを感じた一日だった。