このシリーズも、そろそろ、終わりに近づいてきた。次は、何を書き始めようかと思案している。
すっかり忘れていたが、これらの記事に対するご意見や質問などあったら、メールでお願いしたい。(メールアドレス:mmiyafumi@ion.ocn.ne.jp)
日本食材店
今回は、フィリピンでの食料調達について書いてみたい。
当初、食料は、ここで買ったらいいよ、と前任者の奥様から聞いたり、当時いた当社の日本人従業員から聞いた店で買っていた。こういったお店は、フィリピンに限らず、どこの国でもそうであるように、日本の倍はする日本食材を扱う店なのだ。マニラ市内に3か所以上あった。その内の一軒は、日本のものなら食材ばかりでなく何でも揃った。そんなに大きな店ではなかったが、日本の手鍋や筆、半紙まで置いてあった。
デパ地下、スーパー
こうしたお店で買っていたが、高いことや車で結構走らないと行けないことから、一般のフィリピン人が行くデパートの地下にあるスーパーマーケットに行くようになった。ここは何でも揃い、特に果物は色鮮やかで種類も豊富であり、日本ではめったに食べられない果物が一杯並んでいた。マンゴー、パイナップル、パパイヤ、マンゴスチン、スターフルーツなどなど。ただ、日本でよく食べるリンゴなどは輸入品だからだろうか、高く、品質も良くなく、日本のようにはいかず、味も香りも今一つだった。
野菜・肉類・魚
野菜も豊富に並んであったが、大根は細く小さく、これは日本食材店で買った。ネギ、キャベツ、玉ねぎ、カリフラワー、等も揃い、葉物では特に空心菜が安く、中華を作る時には便利だった。
肉も色んな種類が並んでおり安かった。しかも、色々なダシに漬けた味の付いた肉も売っており、買ってきてそのまま焼けば、食べられるようになっているものも売っていた。鶏肉は、日本で言うささみや小間切れは売っていない。フィリピン人は、鳥肉が好きらしく、脚一本、首を落とした丸のまま一匹で売っていた。従って、もも肉が必要なら、脚一本を買い、自分でコマ切れを作り、胸肉が欲しければ、一羽分を買い、バラして胸肉を取り出すと言う按配である。
魚も豊富だった。当然だが、北の寒い国でないと取れない魚、サンマやブリなどは並んでいないが、熱帯魚のような色鮮やかな魚もあった。モンゴイカが安く、また、マグロやカレイなども良く買った。伊勢海老が日本のものとはちょっと違うが、安いのには驚いた。
安い日用品
これらの食材や日用品などを日本のスーパーなどで見かける手押しカゴに一杯買っても、1000ペソ(約2000円)も行かないのである。従って、特殊な食材、例えば、パン粉とか大根といったものは、高いが日本食材店で買い、他の一般品は、こうしたスーパーで購入した。
更に、当初出入りしていなかったが、普通のフィリピン人が良く行く市場にも良く行った。ここは、正に庶民の台所である。日用品から生鮮食料品まで何でも揃った。日本米と書いてある怪しげなコメも売っていた。
圧巻、Fish Market
刺身にするような新鮮な魚は、こうした市場(特に、Fish Marketとよばれる所)で買ったが、魚を選別することが出来ない人には、こうした所での買い物は出来ないらしく、日本人の奥様でも、日本食材店で、さくにした魚を買って刺身を作っていたようだが、市場で購入するのと比べると、3倍も4倍もした。私は、サーモンなどの特殊な魚しか、日本食材店では購入したことがない。
そうは言っても、こうした市場はとてもじゃないが清潔とは言い難く、病気になりそうで、日本人の女の人ではとても出入り出来ないだろうと思うので止むを得ない。こうした市場で、値切りながら買うのもまた楽しいのである。日本人の男では、料理店の店主位しか顔を合わせた事は無かったし、日本人にはまず遭わなかった。
マグロのトロが買いたくて、朝早く行ったが、既に料理店に買い占められていて、ハラミの部分しか買うことが出来なかった。それでも、綺麗におろせば、結構トロのような味を楽しめた。
路上で買う、果物
それと、忘れてはならないのは、道端で売っている果物である。ゴルフに行く道すがら、比較的田舎の道端で一山幾らで売っているのだ。パイナップルなどは、3個買っても150ペソ(300円)程度で、良く3個買っては、1個は、ドライバーにあげたりした。