携帯電話がつながらない
明日水曜日の予定を連絡しておこうと思い、電話した。「ツー、ツー、ツー」という音。滅多に聞かれない携帯の「電話中の音」。「そんなこともあるか」と気を取り直して、数分後にかけてみる。無常に響く「ツーツーツー」。今度は1時間後だ。やはり同じ音。
街中で会った人が、「AUの携帯がつながらないらしいよ、テレビでやっていた」。そういうことだったのか。私は、テレビファンだと思っていたが、私より、テレビを見ている人がいたか。
年寄りは、時間に余裕を持つこと
水曜日の連絡を先週の土曜だったか、日曜にしようというのだから、まだ時間はたっぷりある。我々のような老人は時間もたっぷりあるので、いざとなれば、出掛けてゆけばよい。しかし、何分何秒を争う若い人たちはどうしているんだろうと心配してしまう。昨日だったか、小さな子供が急に熱を出し困った母親のインタビューを放送していた。119番に電話するのも困ったらしい。
公衆電話のかけ方を知らない若者
「そうだ!公衆電話だ!」と気付いた若者がいた。最近の若者の家には、卓上電話がない。家族全員、同じAUだと、電話が出来ないのだ。公衆電話に駆け込む。そして、お金を入れても、テレフォンカードを入れても、戻ってきてしまう。「何だ!この電話は!」。
公衆電話が町中から無くなりだして大分経つ。携帯電話のかけ方を知らない若者がいても、おかしくはない。「①まず、受話器を取る、②お金を入れる、③電話番号を押す」という案内板が必要な世の中になったのである。
意外と少ない、携帯不通の支障者
ニュースを聞いていると、意外と重大な支障になった人が少ない。携帯もまともに使えない老人が、利用者の中には多いことも確かである。そして、若い人の携帯の利用も多いのだろうが、全体を見回すと、1/3位かもしれない。そして、更に、AU関係の利用者が1/3位らしいから、確率的に1/9(=10%強)ということになり、1割の人が困ったことになったということか。
電話に代わる通信手段
私はと言えば、どうやって連絡したらいいのかと考えた。SMSはどうだろう? やってみるか、と送ってみた。すると、相手も私より10歳ほど若い人だったせいか、すぐ、「承知しました」と返事が来た。年寄りで、SMSを送っても、返事をくれない人さえいる中で、送ってくれて、携帯電話がつながらなくても、連絡はできたのである。
この機会に、改善を
こんな時に、あの、東日本大震災、最近では、無線でなく携帯を使ったと言われている、知床の遭難事故の時で良かった。是非、原因をよく調査して、絶対に今回の事故のようなことが起こらないように、起こったとしても、何らかの通信手段が残るような方策を考えて欲しいものである。
新しい携帯の利用方法もいいかもしれない。しかし、公衆電話の使い方を知らない若者も困ったものだ。是非、「電話のかけ方」の案内板を公衆電話の中に設置してもらいたいものである。