県北名所巡り
恐らく、20年ぶりくらいに訪れたろうか。茨城県北部の名所、竜神峡と袋田の滝。この冬なのにと思う方々もいるだろうと思う。日本人なら、そして茨城県人ならそう思うところだろう。しかし、外国人相手でしかも若い人が相手となるとちょっと様相が変わってくる。同じ日本語を教えている仲間に誘われ、この名所に同行させてもらうことになった。
技能実習生
9時半出発である。日本語を教えている技能実習生2人が一緒だ。この実習生たちは、それぞれの母国から日本へ来て、成田で一定期間勉強をして、企業に送り込まれるため、極端な言い方をすれば、成田と派遣先の企業の市町村しか知らないのである。企業近くのアパートを借り、そこから企業までは自転車通勤。日本の有名な観光地はおろか派遣先の市町の有名な場所すら分からないという人たちもいる。
天気が良かった竜神峡
そういう人たちだから、近場でも車で出かけるとなると嬉しくなる気持ちも分かる。今日は遠足気分である。3,40分走ると竜神峡に着いた。冬場の早い時間のせいか訪れている観光客も少ない。なんと我々の車が4台目という寂しさだ。昨日は風が強く寒かったが、今日は一転して青空で暖かい。彼女たちには最高の観光日和である。
冬の間は、バンジージャンプは中止らしい。高所恐怖症の私には、あの高いところから2万円を出してまで飛ぶ気が知れないが、若い人には人気があるのだろう。
売店の外にあった、”おみくじ”をやってみた。2人は、「中吉」と「吉」。私は久しぶりの場所だったので思い出があるが、2人にはどういう印象だったか。
袋田の滝まで
まだ時間も昼食の時間にならないので、袋田の滝まで足を伸ばすことにして、車を走らせた。地図があるわけでもないが、昔の記憶を思い起こしながら、道路標識を見ながら袋田の滝に着いた。細い道を入ってゆくと「ここから先は車は入れないョー」というので仕方なく、お土産や兼食堂で車を降りた。駐車代が500円で帰りにそこで食事をすれば戻ってくると言う。
半分凍る、袋田の滝
歩き出すと、途中お土産屋も食堂もあり、車も入っているではないか。しかも駐車代はタダ。こんなところでだまされるとは知らなかった。更に歩くと見慣れたトンネル。しばらく行くと滝に。何か音が小さいと思ったら、水量が少なくしかも凍っていることで水が高所から落ちないので水音も小さいというわけである。あの豪快は水音は聞けなかったが、その代わり半分凍っている滝が見えてその光景は素晴らしかった。
ふと周りを見回すと、ゴミ箱や”瀧を詠む”の詩が・・。そして、壁を見ると気温は4.7度。でもそれほど寒く感じない。
本当に楽しめただろうか???
帰りは、別の道を通り、先ほどの食堂へ。彼女たちは選んだ昼食は、”天ぷらそば”だった。
彼女たち本当に楽しめたかどうか。若い人の感覚は分からない。年寄りは、若い人たちといるだけで楽しいものだが、逆に、若い人はどう思ったか・・・。感覚が違うのでよく分からない。後で聞いてみよう!