ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

駅のポスター

昔のポスター(協力懇請型)

 しばらくぶりに電車に乗り、ホームへ行く階段を歩き隣のホームに渡るときに、ふと壁を見るといろいろなポスターが貼ってあった。こうしたポスターをしみじと眺める人もいるのかなぁーなんて、ついつい見てしまった。

昔の形のポスター 

 「優先席」に対する喚起のポスターや年寄り、身体不自由な人、困っている人に優しくしてあげましょう、というポスターである。たまにしか電車に乗らないので、こんなケースに出くわしたことはないが、都会で電車が通常の交通手段になっている世界ではまだまだこのようなポスターが珍重されるのだろう。 

 

警鐘型ポスター

警鐘型ポスター

 次は、警鐘型ポスターである。世相を反映するものではあるが、特徴は、一瞬では意味が不明なところである。

「酔った勢いで人生はこわれる」酔った勢いで暴力沙汰を起こすな、と言う警鐘なのだろうが、なぜ駅に貼ってある? それだけ、駅周辺で起こる、酔っ払い暴力事件が多いと言うことなのだろうか。

 次の二つは「歩きスマホ」で人にぶつかる事件や事故が多いと言うことなのだろう。最近は「運転スマホ」も多くなり、罰則が強化された。まだ、歩きスマホには罰則はない。いずれ、多くなれば罰則として加えられるかもしれない。

 

エスカレーターでの警鐘

 最初の文字「エスカレーター」の文字、エスカレーターに人が立っている絵で、歩いたり駆け上がったりするなと言う意味だなと分かったが、何と書いてあるのか分からなかった。下の「まろう」って何だ?と思い、上を見ると「立ち」が目に付いた。「立ちまろう」? これは「止まろう」の意味だろうと思ったが、「と」の文字がない。少し離れてみたらやっと分かった。漢字の「止」がエスカレーターの絵の陰に隠れていたのだ。面白いクイズのようなポスターである。つい、立ち止まって見てしまう。

 

35年前のロンドン

 この警鐘ポスターで思い起こすことがある。もう35年前くらいだろうか。その当時家族で駐在していたクウェートからロンドンへ家族旅行をしたときである。ロンドン周辺には地下深いところを地下鉄が走っている関係で、エスカレーターが長い。そのエスカレーターに乗った時だった。通勤の皆さんが整然と左側だったかに並んで立っているのである。当時日本では、エスカレーターは右も左もなく雑然と立っていた。従って、この光景にビックリしたものだった。急ぐ人は右側を歩いて移動すればいいんだ、と勝手に思い込み、なるほどと合点したものだった。

 

せっかち国民には合わない方式 

 それから日本へ帰って来ると、数年後には都会でもこの方法がとられ出したのである。関東と関西では立つ位置が左右逆のようだが、最近では、空いている側を急いで歩いたり駆け上がったりする人がいて人とぶつかる事故が起こるようになり、歩かないでください、と言うようなポスターのような喚起が必要になったのである。歩かないのならどちらか一方に立つ理由もない。ロンドン方式は、せっかち国民の日本人には向かないと言うことなのだろう。

 

 暇人の私が駅構内を歩いたので、これらのポスターを眺めたが、通勤/通学の方々は、こうしたポスターを見ているのか、とふと疑問に思った。