ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

幸せを運ぶ、ツバメの巣

地域の長は名士(親分)?

 最近、住んでいる地区の会議に2件ほど出席した。”総代会”という会議と”常会長会議”だ。聞き慣れない言葉であろうかと思う。これには歴史がある。1994年に地区の規約が出来た。今年で30年も経つ。そういえば、現役バリバリの頃、父親が地区の問題を話題にしたことがある。

   区会規約(平成6年から施行)      区長の選出方法と権限を定めた条項   

 その当時、地域では、区長という人が地域を仕切り、地域では名士と言われる人が歴代なっていた。選挙ではなく地域の大多数の人から推され”区長”になった。従って、区長の周りには、一時代前で言えば”子分”、今の時代で言えば”取り巻き”と言われる人がいて、その人たちが自分の”親分”を推したのである。

 

好き放題やった親分

 ところが、こういった推薦方法だったので、二人の区長候補がいて、それぞれの取り巻きが推したことがあって、地域が二分したことがあった。その結果、そうした紛争に勝ち残った人が区長をやり、その強引な手法が、そのまま区の運営にも発揮され、区費の使い道などやりたい放題になった時期があった。

 そうした背景を見てきた人たちが、そうした争いを避けるために規約を作ろうと、最高議決機関として”総代会”を設け、更に具体的な施行者として”常会長”を定めたのである。

 

区長職は、ボランテア

 かっては、”区長”と言えば、地域の長であり、名士の象徴だった。従って、誰もがなりたがった職種でもあった。しかし、今では、苦労の役職で、年間1万5千円の報酬でやる仕事でないことは明らかである。月ではなく年間の報酬である。東京都の区長とは訳が違う。

 つまり、ボランテア化してきたのである。市長や県会議員のなり手がいないことは既に書いた。これらの職業はそれなりの報酬をもらえ、それで生活も出来る。しかし、我らが”区長”は、完全なボランテアとなった。

 

30年ぶりの、大幅規約改定

 そして、30年続いたこの規約を変え、”総代”と”常会長”を兼務させようという動きが出てきたのである。当然である。よくも30年も続いたものだと思う。そして、その常会という町内会組織も、なくなりつつあり、同時にその常会に所属する住民も退会する動きがある。10年ほど前から比べると所属住民の数は、2/3になっているのである。

 今時の人たちは、こうした地域との交流の場を避ける傾向にあるのか、新しい常会員は増える兆しがない。

 今年は、輪番制の常会長の役が私に回ってきた。今朝、総代会と常会長会議の資料を常会内に回覧すべく回覧板にして最初の回覧先へ届けた。

 

近隣の住人と立ち話

ツバメの卵      餌をねだる子ツバメ      ヨシに集まるツバメ 

 すると、その住民と立ち話。今度引っ越すという。理由を聞くと、家を建て替えるので今年一杯近くのアパートに移り、新築したら又戻ってくると言うことだった。そして、軒下にあるツバメの巣の話になった。

 立て替えだから当然ツバメの巣は取り払うことになる。それが忍びないとと言うのだ。もう何十年も同じ場所に作るツバメの巣を見てきた。毎年、タマゴを産み子どもが出来、大きくなろうとするとき、カラスがやってきて食べられてしまうことも何度もあったらしい。その都度、色々な対策をしてあげたらしいが、そうするとツバメ自体が巣を作らなくなったりしたらしい。そして、そうした時期に一夏で二度タマゴを産み付ける時もあったという。

 こんな話も、町内会(常会)あっての話である。近所付き合いもいいものである。