ミドさんのブログ

日頃思いつくことを書いてます

早期退職者

雨に似合う、アジサイ

 紫陽花。今の時期に似合う花だ。我が家の庭も数少ない花の一つだが、ガクアジサイが何株かあちこちにある。昔はホンアジサイもあったはずだが、今ではなくなってしまった。アジサイという花は強い花で、花の後、1m以上もあった花の幹を数十センチにまで切り詰めても来年には綺麗な花を咲かせる。昨年何の手入れをしないまま放っておいても今年は立派に大きな花を咲かせた。

     玄関に飾られたアジサイの花       庭のガクアジサイ(ホンアジサイ)

花言葉

 アジサイ花言葉が気になった。色々な名前が付いている。ガクアジサイには「謙虚」だそうだが、一般的なアジサイ花言葉には、余り良い意味の花言葉は少ない。それは花に由来するかららしい。土の酸性度によって色を変える特徴や花の色も枯れるまでの間に色を変える特徴、更には沢山の花(弁)を持つ特徴かららしいが、「移り気」「冷淡」などもある。アジサイの語源は、「あづ」+「さい」で、「沢山」+「藍の花」を意味するらしく、そのことから「家族団らん」の花言葉もあるらしい。

 

早期退職希望者

 昨日は久しぶりに、農業委員の仲間を訪ねた。先日農業委員会が開かれそこでお会いした仲間の家を訪ねたくなったからだ。出荷するトマトの収穫をしていた。一時中断して貰い、昨日の委員会やその後の懇親会の話などひとしきりして、前職の話になった。

 すると、前職が普通の会社員だったという。そして50歳を過ぎた頃、早期退職の話が持ち上がり、それに応募して退職し専業農家になったということだった。今から20年も前の話である。今では野菜をスーパーなどに卸す仕事をしている。

 

早期退職募る役目

 その頃、景気が思わしくなく、どこの会社でも人員削減の話が出ていた。私が勤めていた会社でも同様の話があった。早期退職を募るが希望者がなかなかいなく、そうなると各職場でいわゆる肩たたきが行なわれたのである。

 同じ職場の同僚から意見聴取を行なうと、自分からは応募はしないが誘われれば応じても良いという消極的な早期退職希望者がいることが分った。それぞれの部門には割り当て人数があり、その希望者数と割り当て人数がほぼ一致していたことより、それほど苦労せず、話して理解して頂き、退職して頂いた苦い思い出がある。

 

好きなことの出来る幸せ

 あのときの辞めた同僚は、全て、自分としてやりたいことがあると言っていた。農業委員の仲間と同様、そのやりたい職業で成功を収めているに違いない。私は61歳まで会社に居続けた。その結果、新しいことが出来なかった。それを話すと、その農業委員の仲間が言った。「俺も、そのまま会社に居続けたら、やりたいことが出来なくなると考え、早期退職者に応募して辞めた」。確かにそういう選択肢もあったが、その当時、私には全く考えつかなかった。

 

人生は一つ

 何が人生を左右するか分らない。今の生活が失敗したとも思っていないし、むしろ楽しく生活が出来ている。この歳になると、仕事の種類なんて何でも構わない。”やりがい” が一番だ。そうはいっても若いうちは生活しなければならないから収入は、職業選択の重要な要素となったことは確かである。

 週休2日制になった時から、いつかそんな時代が来るかもしれないと思っていたが、生活確保のための職業と自分がやりたい職業の二つを持って生活する時代が、今、来た感じがするのは私だけだろうか。人生は一つである。